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企業のサイバーレジリエンス状況を可視化 HISOLが現状分析サービスを開始
日立ソリューションズは企業の事業継続を支援する「サイバーレジリエンスソリューション」を提供する。第1弾として、複数の観点から企業のサイバーレジリエンスの現状を評価して、改善を支援する現状分析サービスを開始する。
日立ソリューションズは2022年7月28日、IT資産やサプライチェーン全体を守り、事業継続を支える「サイバーレジリエンスソリューション」の提供を開始すると発表した。
同ソリューション群の第1弾として、人や組織、プロセス、システムの観点でセキュリティ整備状況を可視化する「サイバーレジリエンス現状分析サービス」を2022年7月29日から提供する。
近年、企業を標的にしたサイバー攻撃が激化し、被害がサプライチェーン全体に広がった結果、事業を中断せざるを得ないケースが増加している。同社はこうした背景から「サイバー攻撃を完全に防御することは困難」という前提で、リスクと共存しながら経営への影響を抑え込み、事業継続を実現する新しい視点でのセキュリティ対策のアプローチとして「サイバーレジリエンス」の重要性が高まっていると指摘する。
4つの特徴で現状の“サイバーレジリエンス”力を可視化
サイバーレジリエンス現状分析サービスは、日立ソリューションズがこれまで培ってきた知見やノウハウを基に、事業継続に必要なレジリエンシ―を獲得しているかどうかを複数の視点で評価するサービスで、以下の4つの特徴を持つ。
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