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河野太郎デジタル大臣が初会見 「日本企業のDXはコストダウンや省人化止まり」:DXの遅れに強い危機感を表明
河野デジタル大臣が就任後初の記者会見を開いた。会見の中で同氏は、日本の行政府だけでなく民間企業におけるデジタル化とDXの遅れにも強い危機感を示し、その原因に言及した。
2022年8月12日、河野太郎氏がデジタル大臣就任後初の記者会見を実施した。
河野氏は会見前日の10日、同日発足した第2次岸田改造内閣のデジタル大臣に任命された。内閣府特命担当大臣(デジタル改革、消費者及び食品)、国家公務員制度担当大臣を兼任する。2021年9月に発足したデジタル庁の大臣としては平井卓也氏、牧島かれん氏に続く3人目となる。
デジタル化、DXの遅れに強い危機感
河野氏は記者会見の冒頭で「国民の生活を便利にすると同時に、ぬくもりのある社会を作るためのデジタル化を推進したい」とデジタル大臣としての意気込みを語った。
日本のデジタル化の遅れについて「(デジタル大臣就任後の)この2日間で、海外から『デジタル化が遅れている』という指摘を山のように受けた」と明らかにし、「コロナ禍に入って国民の皆さんはデジタル化の遅れを肌で感じられたのではないか。(中略)デジタルでできる部分はデジタル化し、人間は人間がやらなければいけないところにもっと集中していかなければならない」との考えを明らかにした。
中でもDX(デジタルトランスフォーメーション)の遅れについて「行政に限らず、民間企業でも(遅れが)あった」と指摘し、「個人的な意見だが」と前置きしつつ、その理由について次の通り分析した。
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