河野太郎デジタル大臣は2022年9月30日、デジタル庁が「Web3研究会」を開催することを発表した。
河野大臣は「Web3で目指す経済や産業、社会のあるべき姿についてさらに検討を進めるためだ」と説明し、「多くの論点があるが、スピード感をもって年末までに議論をまとめる」と続けた。
Web3研究会の中身
デジタル庁が公表している「Web3.0研究会の開催について」の概要は以下だ。
- 「デジタル社会の実現に向けた重点計画」(令和4年6月7日閣議決定)等において「ブロックチェーン技術を基盤とする NFT(非代替性トークン)の利用等の Web3.0 の推進に向けた環境整備」が盛り込まれたことを踏まえ、所要の検討を行うべく、Web3.0 研究会(以下「会議」という。)を開催する
- 会議は、デジタル大臣が指名する有識者により構成する
- 会議の座長及び座長代理は、デジタル大臣が指名する
- 座長は、必要に応じ、関係行政機関の長又は職員、有識者その他の関係者の出席を求めることができる
- 会議の庶務は、デジタル庁において行う
- 前各項に定めるもののほか、会議の運営に関する事項その他必要な事項は、座長が定める
座長は國領二郎教授(慶應義塾大学総合政策学部・元日本電電公社)。2022年6月に閣議決定された「デジタル社会の実現に向けた重点計画」の方針に従い開催される。
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