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Microsoft Exchange Serverの脆弱性に対する緩和策 不十分で回避可能
MicrosoftはMicrosoft Exchange Serverにゼロデイの脆弱(ぜいじゃく)性が存在することを明らかにした。Microsoftはこの問題に対して緩和策を発表したが、セキュリティ研究者によれば公開された緩和策は不十分なようだ。
Bleeping Computerは2022年10月3日(現地時間)に「Microsoft Exchange server zero-day mitigation can be bypassed」を公開し、Microsoftが2022年9月29日(現地時間)に発表したMicrosoft Exchange Serverの2つの脆弱(ぜいじゃく)性に対する緩和策が不十分だと指摘した。
この脆弱性を利用するとリモートで任意のコードを実行できるとされ、緩和策の適用が推奨されていた。
Bleeping Computer「Microsoft Exchange server zero-day mitigation can be bypassed」のトップ(出典:Bleeping ComputerのWebサイト)
セキュリティ研究者によれば、Microsoftが提案した緩和策は限定的な標的型攻撃に対処する内容で、緩和策そのものを回避できる。
リスクの高い状況に対処するには
Bleeping Computerは、「世界の1200以上の組織がMicrosoft Exchange Serverを利用していて、サイバーセキュリティ犯罪者にとって魅力的な標的だ」と警鐘を鳴らす。
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