GlobalLogicが中南米拠点で拠点を拡大 目的は
GlobalLogicは、メキシコのメキシコシティとグアダラハラにエンジニアリングセンターを新設し、稼働を開始した。その目的は。
日立製作所の米国子会社であるGlobalLogicは2022年10月4日(現地時間)、開発と営業機能を備えたエンジニアリングセンターを、メキシコのメキシコシティとグアダラハラに新たに開設したと発表した。新拠点はすでに稼働している。GlobalLogicはエクスペリエンスデザインやエンジニアリング、データ分析を手掛け、顧客のDXを支援している。
アルゼンチンとチリにある既存の拠点と合わせて、中南米地域での同社の影響力拡大をもくろむ。
中南米における日立の影響力は拡大するのか
GlobalLogicはエクスペリエンスデザインやソフトウェアエンジニアリング、データ/コンテンツエンジニアリングを組み合わせ、顧客ニーズに応えるデジタルエンジニアリングに特化したサービスを提供している。メキシコの新拠点では人材を確保し、幅広く多様なスキルセットを持つ技術者による支援を顧客に提供する。さらに同拠点は、中南米全域の日立の重要な現地拠点を補完し、日立の顧客に対して共同でソリューションを提供するとしている。
GlobalLogicでGroup Vice President兼Head of Americasを務めるビシャール・アナンド氏は「当社は何年にもわたって市場ニーズとのギャップを特定し、それを埋めて新たな顧客とのつながりを築くことで着実な拡大戦略を実行してきた。特に中南米は当社の成長戦略上、重要な地域だ。当社のプロダクトエンジニアリングとDX(デジタルトランスフォーメーション)の強みを、ニアショアに位置する人材プールと結び付けることで、当社のエンジニアリングを世界中の顧客の利益のために拡大することが可能になる」と述べる。
GlobalLogicのVice Presidentでラテンアメリカ地域の責任者を務めるジュアン・ベロ氏は「当社は機械学習を含むAI(人工知能)や、クラウド技術を活用したDXによって新たなビジネス進化の局面を迎えている。当社は、エンジニアリングスキルや専門的知識、能力の総合的な組み合わせを提供することで、全ての顧客が掲げる目標を達成できるようにしてきた。メキシコのエンジニアリングチームの体制が整ったことで、これを確実に実現できる」と述べる。
関連記事
- グローバルと国内でデジタル事業を加速、日立が2つの新組織を発足
日立製作所は、日立グループ全社のデジタル事業の加速に向けて体制を強化する。2022年4月1日付で、北米を拠点とした日立デジタルと、日本市場に向けたGlobalLogic Japanを発足させた。 - 日立の米国子会社がサステナビリティ評価で平均値を超えるスコアを獲得
GlobalLogicは、NQCのSupplierAssuranceプラットフォームを通じて「グリーン」評価を獲得した。世界の平均値を超える同社の評価の中で、特に高いカテゴリは何か。 - 日立、地域企業を支援する「総合プラットフォーム」提供開始 金融機関の取引先企業のデジタルシフトを推進
日立製作所は、金融機関の取引先企業のデジタルシフトを支援するポータルサービス「法人向けデジタルチャネル統合プラットフォーム」の提供を2022年7月18日に開始する。伊予銀行は同プラットフォームを同行の法人向けポータルサイトとして採用し、「いよぎんビジネスポータル」として同年8月に稼働を開始する。 - 北九州市がシステム共通基盤のハイブリッドクラウド化を推進 日立が検証を支援
北九州市は日立とともに「ハイブリッドクラウド運用を実現する次世代システム共通基盤構築に向けた共同研究」を開始する。同市のシステム共通基盤をガバメントクラウドと相互接続したハイブリッドクラウドでの運用を想定して、さまざまな調査を実施する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.