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TeamsとAdobe Acrobatが統合 何ができるようになる?
MicrosoftはTeamsとAcrobatの統合を発表した。これまでの組み込みPDFビューアに代わってAcrobatをデフォルトのPDFビューアとして設定できる。
Microsoftは2022年12月5日(現地時間)、同社のブログで「Microsoft Teams」(以下、Teams)と「Adobe Acrobat」(以下、Acrobat)の統合が実現したと伝えた。
これまではTeams内蔵のPDFビューアを利用する必要があったが、今後はAcrobatを使ったPDFの閲覧や編集、コメントの追加、「Microsoft Office」文書へのエクスポートなどが可能になるという。
Teamsに統合されたAcrobatで何ができるのか?
Teamsは組み込みのリーダでPDFを閲覧できるが、これを編集したり、コメントを追加したり、他の形式に変更したりといった処理は実行できず、一度PDFを保存してから他のPDF編集アプリケーションを起動して作業する必要があった。
しかし、Teamsで使用するPDFビューアとしてAcrobatを使用できるようになったことで、閲覧だけでなくPDFの編集などもTeamsで実行できるようになる。提供される機能は利用するAcrobatのエディションによって異なるが、サインインすればそれぞれのエディションで以下の機能が使えるようになる。
- Acrobat Pro(サインイン状態):PDF閲覧やPDF編集、PDF圧縮、PDFパスワード保護、コメント追加、PDFを他のOfficeファイルなどにエクスポート
- Acrobat Standard(サインイン状態):PDF閲覧やPDF編集、PDF圧縮、PDFパスワード保護、コメント追加、PDFを他のOfficeファイルなどにエクスポート
- Acrobat 無償版(サインイン状態):PDF閲覧、コメント追加
AcrobatをデフォルトのPDFビューアに設定した場合でも、サインインしなければPDFの閲覧までしか実行できない。より多くの機能を使うにはAcrobatアカウントでサインインしてほしい。
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