IE 11の恒久無効化 Xデーは2023年2月14日に
Microsoftはこれまで発表してきた内容から実施手順を変更した。発表によれば、2023年2月14日のMicrosoft Edgeのアップデートに伴う形で、一部のバージョンのWindows 10におけるInternet Explorer 11の恒久無効化を実施するようだ。
Microsoftは2022年12月16日(現地時間、以下同)、同社のブログで、Webブラウザ「Internet Explorer 11」(以下、IE 11)のデスクトップアプリケーションにおける恒久無効化に関する新たな方針を伝えた。
同社は、2023年2月14日に実施予定の「Microsoft Edge」(以下、Edge)のアップデートで、一部のバージョンのWindows 10においてIE 11の恒久無効化機能を取り込むとしている。
近づくXデー 2023年2月14日までに移行できないとどうなる?
Microsoftは2022年6月15日にIE 11のサポートを終了した。同社はその後、Windows Updateを経由してIE 11の恒久無効化を実施する計画を発表していた。しかし、より優れたユーザー体験を提供するという目的で、従来の方法ではなくEdgeのアップデートと同時にIE 11の恒久無効化を適用する計画を変更した。
この計画によれば、2023年2月14日に、一部のバージョンのWindows 10においてIE 11の恒久無効化を実施する予定だ。IE 11からEdgeへのリダイレクトが行われていない残りのデバイスについても、2023年2月14日にリダイレクトの有効化が予定されている。
IE 11の無効化適用後もEdgeの「IEモード」は利用可能だ。Microsoftは依然としてIE 11に依存している組織に対し、2023年2月14日までに移行を完了するための対策を講じる必要があると説明している。移行を実施しないとIE 11に依存しているアプリケーションなどに対してユーザーがアクセスできなくなりビジネスに混乱を生じさせるリスクがある。
スタートメニューやタスクバー上のIE 11アイコンといった視覚的なデータに関しては、2023年6月13日に配信が予定されているWindowsの月例セキュリティ更新リリースまでに削除される予定だ。2023年5月23日に予定されている一部のWindows 10バージョンにおける非セキュリティプレビューリリースにおいても同視覚データの削除が予定されている。
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