渋谷区、ハッカー集団「アノニマス」を名乗るアクターによるDDoS攻撃を報告
渋谷区はハッカー集団Anonymous(アノニマス)を名乗る不特定の団体または個人によるDDoS攻撃を受けたと伝えた。現在、渋谷区公式Webサイトが閲覧しにくい事象が断続的に発生している。
渋谷区は2023年1月4日、ハッカー集団のAnonymous(アノニマス)を名乗る不特定の団体または個人によって、分散型サービス拒否攻撃(DDoS: Distributed Denial of Service attack)を受けたと伝えた。この影響によって渋谷区公式のWebサイトが閲覧しにくい状況が断続的に発生している。
渋谷区を狙ったDDoS攻撃 そのタイムラインは?
渋谷区は2023年1月3日17時48分、同社の「Twitter」アカウントで渋谷区の公式Webサイトが閲覧できない状況が発生していると報告した。アノニマスと名乗る国際ハッカー集団による妨害行為が疑われると説明している。同区によるツイートは以下の通りだ。
【お知らせ】1月3日17時現在、渋谷区公式ウェブサイトを閲覧できない事象が発生しています。アノニマスと名乗る国際ハッカー集団による妨害行為と見られ、原因を調査し復旧に向けた対応を行なっています。復旧状況は逐次区公式Twitterで発信します。ご不便をおかけしお詫び申し上げます。(広報課)」
(渋谷区のTwitterより)
また、渋谷区は2023年1月4日17時05分、Twitterアカウントで2023年1月3日のWebサイト通信障害について、継続してDDoS攻撃を受けており、Webサイトに接続しにくい状況が続いていると追加で報告した。同区によるツイートは以下の通りだ。
【お知らせ】昨日発生した渋谷区公式ウェブサイト通信障害について現在も断続的な分散型サービス妨害攻撃を受けており、接続しにくい状況が続いております。ご不便をおかけしており、お詫び申し上げます。区では引き続き行政サービス復旧に向け、警察とも相談しながら24時間体制で対応してまいります。
(渋谷区のTwitterより)
本稿執筆時点で渋谷区は、アノニマスとみられるハッカー集団からDDoS攻撃を受けた原因や心当たりなどについては発表していない。
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