静岡銀行や千葉銀行をかたるフィッシング詐欺に要注意
静岡銀行や千葉銀行をかたったフィッシング詐欺が報告された。フィッシングメールや誘導先の偽のWebサイトなどは目視による真偽の判断が難しいため注意が必要だ。
静岡銀行は2023年1月23日、同社のWebサイトで、同銀行をかたった不審なメールが不特定多数のユーザーに送信されていることを確認したと伝えた。
同様の状況が千葉銀行においても発生しており注意が必要だ。フィッシング詐欺メールは偽のWebサイトに誘導する仕組みになっており、目視ではこのWebサイトの真偽を判断することは困難だ。電子メールに掲載されているリンクはクリックせずに、ブックマークに保存した正規のWebサイトやアプリから確認してほしい。
銀行をかたるフィッシング詐欺に注意
静岡銀行をかたったフィッシング詐欺については、フィッシング対策協議会が2023年1月23日に「「静岡銀行をかたるフィッシング(2023/01/23)」」で報告している。
フィッシング対策協議会は2023年1月24日、「「千葉銀行をかたるフィッシング(2023/01/24)」」で注意を喚起した。どちらのケースもフィッシングに使われている電子メールに類似点がある。
千葉銀行をかたったフィッシングに関して千葉銀行は「【重要なお知らせ】千葉銀行を装ってカード番号等を詐取する不審なメールにご注意ください」において注意を促している。
心当たりのある電子メールであっても、掲載されているURLをクリックせず、正規のWebサイトから情報にアクセスしたり、正規のアプリから情報を確認したりするなどの方法を取ってほしい。フィッシングに使われる詐欺メールや詐欺サイトは本物のデータを流用して作ることが多く、一見しただけでは判断することが難しい。リスクが常に存在していることを認識しなければならない。
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