KyndrylとNokia、提携を3年間延長 ITとOT領域にまたがりインダストリー4.0の実現を支援
KyndrylとNokiaがグローバルネットワークおよびエッジコンピューティングに関する提携を3年間延長すると発表した。インダストリー4.0の実現に向けたサービスやソリューションの提供を目指す。
Kyndrylは2023年2月14日(現地時間)、2022年2月に結んだNokiaとのグローバルネットワークおよびエッジコンピューティングに関する提携を3年間延長すると発表した。
これによってLTEや5Gプライベートワイヤレスサービス、インダストリー4.0(I4.0)ソリューションを拡充し、全世界の顧客に提供する意向だ。
3年間の提携延長でKyndrylとNokiaは何を実現するのか?
KyndrylとNokiaは2022年2月に、グローバルネットワークおよびエッジコンピューティングに関する提携を開始した。この協業によって両社は、世界24カ国の企業にLTEや5Gプライベートワイヤレスネットワーク、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進ソリューションを提供している。
Kyndrylは今回の提携拡大によって、Nokiaのクラウド型プライベートモバイルネットワークプラットフォーム「Nokia Digital Automation Cloud」(DAC)のAdvanced認証ステータスを獲得した。これによって顧客は、Nokia製品やソリューションに精通した専門的なリソースとスキルを備えたKyndrylの人材を活用できるようになる。さらにKyndrylのネットワーク導入を加速するケイパビリティや特定市場におけるNokiaのセルラー方式無線技術のサポートも受けられる。
Kyndrylによると、産業界がI4.0やDXを実現するためには、それぞれのデバイスやシステムをシームレスに接続する高度なLTEと5Gプライベートワイヤレスネットワーキング技術の導入が不可欠だ。KyndrylとNokiaの提携は、エンタープライズ向けのITとOTの融合および需要の高まりに応えたものとなる。
今後両社は、Palo Alto Networksと共同して米国ノースカロライナ州に研究所を開設し、高度なセキュリティ機能を備えた監査可能なワイヤレス接続機能を提供する予定だ。ネットワークのITとOTの両面で産業用ネットワーキング用のマルチファクターゼロトラストモデルを実現するという。
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