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キンドリルのゴールドサービス 複雑化するクラウド環境の光になるか
キンドリルが新たなサービスを発表した。マルチクラウドやハイブリッドクラウド環境で挙げられる課題を解消することが目的のようだ。
キンドリルジャパン(以下、キンドリル)は2023年4月17日、「クラウド支援サービス ゴールド」(以下、ゴールドサービス)の提供を同年4月より開始したと発表した。
キンドリルのゴールドサービス 複雑化するクラウド環境の光になるか
ゴールドサービスは「クラウドCoE」(Center of Excellence)の役割を個別のメニューとして提供するもので、クラウドの知見を持つSME (特定技術領域専門家)がクラウド活用の価値を最大限生かせるように、ユーザーの変革を支援する。
キンドリルはクラウド環境向け運用支援サービスとして、ケース代行起票や問い合わせ対応を行う「ブロンズサービス」、クラウドベンダーのポータルを利用した運用作業支援を行う「シルバーサービス」、監視通知や一次対応を行う「モニタリングサービス」を既に提供しており、ゴールドサービスの追加でよりきめ細かくユーザーを支援できるようになるという。
マルチクラウドやハイブリッドクラウドといった複雑なクラウド環境が一般的になる中で、事業部ごとに独自で運用されている運用のサイロ化やセキュリティ対策といった課題を抱える企業も多い。これらを解決する施策として、IT組織全体のノウハウやスキルなどを集中させてクラウド活用の高度化を実行するクラウドCoEに注目が集まっている。
今回の発表はゴールドサービスの第一弾にあたり、クラウド活用のガイドラインやクラウドセキュリティガイドラインの策定・維持、サービスカタログの策定、既存サービスや新サービスの検証などのサービスが提供される。
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