ニュース
ブレインパッドと伊藤忠が生成AI研究ラボを共同設立 現場の生産性向上を支援
ブレインパッドと伊藤忠商事は生成AIを活用したビジネス開発と業務改革支援のための「生成AI研究ラボ」を共同設立した。生成AIの技術検証と実証実験を実施する。
ブレインパッドは2023年5月12日、生成AI(人工知能)を利用したビジネス開発支援や業務変革支援を実施する「生成AI研究ラボ」を、伊藤忠商事と共同で設立すると発表した。
同ラボは生成AIの技術検証と実証実験を実施し、企業の生産性向上に関する業務改革やビジネス開発支援に取り組む。
ブレインパッドと伊藤忠が生成AI研究ラボを共同設立 具体的な取り組みは
ブレインパッドは伊藤忠グループが強みを持つ生活消費分野において生成AIに関する活用機会が多く存在すると指摘しており、この分野を主な注力領域として取り組みを進める予定だ。
ブレインパッドと伊藤忠商事は生成AI研究ラボでの活動を通じて、まず伊藤忠商事の全従業員が生成AIを活用できる環境の整備に取り組み、現場従業員の生産性向上の検証に取り組む。情報漏えいを防ぐIT環境の整備や正しいデータセットで学習されたAIモデル利用環境の整理、現場従業員が生成AIを活用しやすいインタフェースや社内サポート体制の構築など、生成AIの実用化を目指す。
将来的には新規事業開発や伊藤忠グループの事業における生成AIの活用も検討する。生活消費分野における顧客属性に合わせた商品やサービスレコメンデーション機能の提供、サービス内容の自動照会など競争力を高めるための施策の実施などを検討する。
関連記事
- 日立が設立した新組織「Generative AIセンター」は、生成AIの活用をどのように促進するか?
日立は昨今注目を集める生成AIの活用を促進するための専門組織「Generative AIセンター」を設立した。生成AIの知見を持つデータサイエンティストやAI研究者、社内IT、セキュリティ、法務など業務のスペシャリストが集結するという。 - ChatGPTで“ググる”は死語になる? AI研究者の松尾 豊氏が予測する未来
最近各所で話題を集めるChatGPT。今後、これが進化していくことで生活やビジネスにどのような変化を巻き起こすのだろうか。AI研究の第一人者である松尾 豊氏が“ChatGPTという現象”を分析した。 - 生成AIブームの裏にひそむ「AIリスク」 ハーバード大で起業した日本人経営者が語る“AIとの向き合い方”
生成AIをはじめとするAIモデルのリスクや法整備を含む社会の動向、日本企業のAI管理の事例について、「AIリスク」分野の専門家に聞いた。 - 生成AIの企業利用はどうなる? ガイドライン整備を急ぐ日本の状況
生成AIの利用促進に向けて、現行法の解釈やリスクを企業がどう判断すべきかを示したガイドラインが公開されました。現在議論されているリスクと国際的な「温度感」はどうなっているのでしょうか。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.