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Tenable OT Securityに新機能 ビル管理システムなどの機器も管理対象に
Tenableは「Tenable OT Security」に新機能を追加した。ビル管理システムの視覚化も強化され、各種デバイスの詳細な管理やデータ収集が実現している。
Tenableは2023年8月1日(現地時間)、産業用エンタープライズ向けセキュリティソリューション「Tenable OT Security」に新機能を追加し、OTやIoT資産の広範囲かつ詳細な可視化および管理を強化した。
セキュリティカメラからバッジスキャナーまで、OTセキュリティを強化
サイバー攻撃はOTやIoTデバイスにも及んでおり、これらを含めて総合的に可視化できるシステムが必要になってきている。Tenable OT Securityの機能強化はこうしたニーズに応えるものとなる。
今回の強化にはビル管理システム(BMS)の可視化機能の強化も含まれており、セキュリティカメラや空調制御システム、バッジスキャナー、入退管理システム、照明制御、プログラミングシステム、その他の資産などのデバイスを管理できるようになった。
Tenable OT Securityの新バージョンにおけるアクティブクエリ新画面には以下の機能が追加されている。
- 全てのクエリと設定を探知のクエリ画面の「クエリ管理表」に表示
- クエリの種類や制限、クエリ対象資産グループなどの詳細な設定
- 特定の資産グループを対象とした特定のITやOTクエリを設定したスケジュールの作成
- メインのナビゲーションから「クエリ画面」へのアクセス
それ以外のTenable OT Securityの新機能や機能強化は以下の通りだ。
- 簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)に対応しているデバイスからカスタマイズされた方法で無制限にデータを収集する機能。ルーターやスイッチ、サーバ、ワークステーションなどのネットワーク上のデバイスに活用できる
- 管理者やスーパバイザーによって必要に応じてデバイス資格情報を設定可能
- システム内部で生成されたアップデートをセンサーに直接送信する機能
- 詳細なセキュリティ脆弱性情報を含むプラグイン情報の提供
Tenable OT Securityの新バージョンではアクティブクエリの管理のしやすさが改善されており、全く新しい設定画面での操作が提供されている。
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