NTTデータ先端技術と日本IBM デジタル時代の統合型IDソリューションを提供開始:セキュリティニュースアラート
NTTデータ先端技術と日本IBMは統合ID管理と認証サービスを備えた認証基盤ソリューションの提供を開始した。高度なセキュリティとシングルサインオン、多要素認証などをワンストップで提供する。
エヌ・ティ・ティ・データ先端技術(以降、NTTデータ先端技術)と日本アイ・ビー・エム(以降、日本IBM)は2023年8月23日、NTTデータ先端技術のID管理ソリューションと日本IBMの認証ソリューションを組み合わせた統合ID管理と認証サービスを備えた認証基盤ソリューションの提供を開始した。
統合ID管理と認証サービスを備えた認証基盤ソリューションとは?
NTTデータ先端技術によると、両社が提供するソリューションによってID管理を適切に統制する仕組みであるIDガバナンス管理(IGA:Identity Governance and Administration)およびID/アクセス管理(IAM:Identity and Access Management)をシームレスに導入することが可能になる。販売はNTTデータ先端技術が担当する。
デジタルトランスフォーメーション(DX)推進や働き方改革の浸透などによって、社内システムに接続するデバイスや環境の多様化、Web会議などのクラウド型サービスの利用が急速に進んでいる。このため企業には誰がどこからどのアプリケーションやどのファイルにアクセスするのかを厳密に管理する必要性が生じている。
現状を踏まえて企業はゼロトラストモデルに基づいてユーザーやデバイスを正しく認識し、アプリケーションやデータへの適切なアクセス管理を実施する必要があり、これを可能とするソリューションが必要不可欠になっている。さらに、こうした仕組みが煩雑さや障壁につながらないようにシングルサインオン(SSO)に対応したり生体認証を伴う多要素認証(MFA)に対応したりすることも急務となっている。
NTTデータ先端技術は統合ID基盤「VANADIS Identity Manager」を、日本IBMはクラウド型のID管理・統合認証ソリューション「IBM Security Verify」を既に提供している。今回両社のパートナーシップによってVANADIS Identity ManagerとIBM Security Verifyの統合ソリューションが提供されることで、クラウド型サービスへのSSOやMFA、ワンタイムパスワード(OTP)などをユーザーの認証基盤にワンストップで組み込むことができるようになるとされている。
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