海老名総合病院、アライドテレシスの脅威検知・メール訓練サービスを導入:セキュリティニュースアラート
海老名総合病院がランサムウェア攻撃対策としてアライドテレシスの脅威検知ソリューション「AMF-SECurity」とフィッシングメール訓練サービス「PenTestMail」を導入した。
アライドテレシスは2023年9月6日、ジャパンメディカルアライアンス海老名総合病院(以下、海老名総合病院)が、脅威検知と被疑端末の自動遮断を実現するセキュリティソリューション「AMF-SECurity」および体験型フィッシングメール訓練サービス「PenTestMail」を採用したと発表した。
ジャパンメディカルアライアンス海老名総合病院は脅威検知と被疑端末の自動遮断を実現するセキュリティソリューション「AMF-SECurity」および体験型フィッシングメール訓練サービス「PenTestMail」を採用した(出典:アライドテレシスのWebサイト)
医療DXの一環として海老名総合病院がAMF-SECurityを採用
海老名総合病院は手術支援ロボットやAI(人工知能)を活用した来院前の問診や受診相談、オンライン診療などの最新技術を取り入れ、医療体制の強化や業務効率化、充実した医療サービスの提供などDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組んでいる。
同院は電子カルテやクラウドサービスも活用しており、早期の段階からネットワーク環境の運用および保守を病院主導で進めていた。この一環としてアライドテレシスのITインフラ全体を統合管理するフレームワーク「Autonomous Management Framework」(AMF)や「AT-Vista Manager EX」、さらに移動するワイヤレスデバイスの安定した無線LAN通信を実現する「AWC-CB」(AWC-Channel Blanket)を導入した。
また、同院は医療機関におけるランサムウェア被害が増加していることを考慮し、より強固な対策が必要であるとして今回のソリューション導入に至ったとしている。ソリューション導入によってもたらされる効果は以下の通りだ。
- 脅威の早期発見
- 脅威の基となるデバイスの通信を自動遮断して他のデバイスへの感染拡大を阻止
- 直感的に操作できる「AT-Vista Manager EX」によって容易な自動遮断からの復旧操作
- 侵入を前提とした対策の実現
- 不正が疑われる挙動や通信を可視化して迅速な初動対応を実現
- 病院職員のセキュリティリテラシーの向上
アライドテレシスは今後も製品や技術、およびサポートの提供を通じて海老名総合病院の継続的なセキュリティ強化と基盤となるネットワークについて支援するとしている。
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