みずほ第一フィナンシャルテクノロジー、Snowflake導入で管理工数を95%削減
みずほ第一フィナンシャルテクノロジーはデータ活用業務の改善・効率化に向けてSnowflakeを採用した。データ管理工数の95%削減に成功したと説明している。
Snowflakeは2023年9月7日、みずほ第一フィナンシャルテクノロジーがデータレイク機能にクラウドデータウェアハウス(DWH)「Snowflake」を採用したと発表した。
Snowflakeはデータ分析業務に集中しにくい環境をどう改善したか?
みずほ第一フィナンシャルテクノロジーはデータサイエンス分野などにおいて研究や開発、コンサルティング業務を展開している。これまで、さまざまなデータベンダーから受け取るデータをベンダーごとにサーバや「Microsoft SQL Server」を準備するなどして運用してきた。
しかしベンダーごとにサーバなどを準備するには高い運用負荷がかかり、保有するデータの増加や多様化に伴い、その管理も困難が増していた。これによって金融工学など専門性の高いフィナンシャルエンジニアが、本来の業務ではなくデータ基盤の運用を担当する必要に迫られるなど、データ分析業務に集中しにくい状況が発生していたという。
みずほ第一フィナンシャルテクノロジーはこの改善に向け、2023年1月にSnowflakeの採用を決定した。これを採用することで基盤運用を最小化して管理にかかる工数を大幅に低減し、導入前と比較して95%もの管理工数を削減できた。
同社はSnowflakeの導入によってデータ分析業務に関しても改善があったと説明している。Snowflake導入前は、詳細なデータ分類において専用のアプリケーションが必要だったが、導入後には一元化されたGUIによってデータ分析を容易に可視化でき、ユーザー間の共有やコミュニケーションが取りやすくなったという。
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