Okta、アイデンティティーセキュリティの現状を評価・可視化する新機能を提供:セキュリティニュースアラート
Okta Japanは「Okta Customer Identity Cloud」のエンタープライズプランで新機能「Security Center」を国内で順次提供開始する。
Okta Japanは2023年9月8日、顧客向けアイデンティティー管理ソリューション「Okta Customer Identity Cloud」のエンタープライズプランにおける新機能「Security Center」を国内で順次提供開始したと発表した。
アイデンティティーセキュリティの現状を可視化する新機能を提供
Security Centerは、Okta Customer Identity Cloudのデータを活用してサイバー防御の現状に関するリアルタイムのデータや主要なID攻撃ベクトルに関する脅威モニタリングなどサイバー攻撃対処への有効性を可視化する機能を提供する他、認証トラフィックに関するアプリケーション単位での可視化などアイデンティティーセキュリティの最適化を支援する機能も備える。
企業は現状、アイデンティティー管理に関するセキュリティ対策が十分かどうかを評価するために、サードパーティー製ツールなどを使って各種ログデータを分析する環境を構築する必要がある。しかしその作業には専門家レベルの経験が必要となり困難なのが実情だ。
CISO(最高情報セキュリティ責任者)やセキュリティ運用担当者、アイデンティティーチームはSecurity Centerを利用することで、Okta Customer Identity Cloudのデータを基にアイデンティティーに対する脅威の検出と対応を迅速化できる。
その他、Security Centerは防御機能を実装することでユーザー体験にどのような影響を与えるかを測定できる。多要素認証(MFA)やレート制限、CAPTCHA(Completely Automated Public Turing test to tell Computers and Humans Apart:完全に自動化された、コンピュータと人間を区別する公開チューリングテスト)などの防御機能に対し、ユーザーがどう感じているかを測り、利便性とセキュリティを調整することが可能になるとされている。
関連記事
- BECからランサムウェアまで対処 ProofpointがAIを活用した脅威保護プラットフォームを提供
Proofpointはビジネスメール詐欺やランサムウェア攻撃、データ漏えいなどに対処する複数の防御プラットフォームとこれを束ねる統合ソリューションを発表した。 - Microsoftの言い分は? “ざる”なセキュリティ慣行にベンダーらの追求相次ぐ
TenableのCEOであるアミット・ヨラン氏をはじめセキュリティベンダーや研究者、政府関係者らは、Microsoftのセキュリティ慣行が不十分であるとして激しく批判している。 - 管理者権限を持つOktaユーザーを狙うサイバー攻撃が見つかる 推奨される予防策は?
Oktaは管理者権限を持つユーザーを標的にしたソーシャルエンジニアリング攻撃を確認した。脅威アクターはOktaの顧客テナントで高い権限を持っており、MFAのリセットを要求できる。 - スマホ買い替えシーズン到来 筆者がオススメする「絶対あった方がいい機能」
新型iPhoneをはじめスマートフォンの新製品が発表される時期が間もなく訪れます。今回は筆者が、スマートフォンに必須だと思う機能を紹介します。買い替えを検討している方は参考にしてください。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.