セブン銀行、ID管理の効率化に向けてSailPoint Identity Security Cloudを導入:セキュリティニュースアラート
セブン銀行は従業員のアイデンティティー管理の効率化とセキュリティ強化のため「SailPoint Identity Security Cloud」を導入した。
SailPointテクノロジーズジャパンは2023年10月23日、セブン銀行が従業員のアイデンティティーガバナンスの取り組みとして「SailPoint Identity Security Cloud」を導入したと発表した。
SailPoint Identity Security CloudはSailPointが提供するクラウドベースのアイデンティティー管理ソリューションだ。企業はこのソリューションを使用することでセキュリティポリシーを順守しつつ従業員らのアクセス権を効率的に管理できる。
セブン銀行、アイデンティティーの手動管理から脱却 導入の決め手は?
SailPointテクノロジーズジャパンによると、セブン銀行はこれまで、社内システムにアクセスするためのアイデンティティーを手動で管理してきた。利用者がシステムID管理を個別に管理していた他、人事異動などに伴うシステムIDの登録削除や権限設定などに時間がかかるという課題を抱えていた。
その他、セブン銀行はSaaSの採用を積極的に推進しており、その中で統一されたアイデンティティーガバナンスの整備や一貫したアイデンティティー管理の仕組みが必要になっていたという。
セブン銀行はこうした状況を踏まえて複数のソリューションを比較検討した結果、SailPoint Identity Security Cloudを導入した。これを導入することでSaaSを活用した業務効率化や高度化が期待できるとともに、社内運用コストの削減や人的操作ミスの排除、即応性のあるシステムへの変更の実現、適切なアクセス権限付与によるゼロトラストへの貢献などを見込めると判断した。
同社は2023年7月から全社でSailPoint Identity Security Cloudの稼働および運用を開始しており、従業員や契約社員、常駐社員、子会社社員を含む1700人ほどのアイディンティティ管理を推進している。
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