TED、マルチクラウド環境のリスク管理を支援するWiz CNAPPの販売を開始:セキュリティニュースアラート
東京エレクトロンデバイスはWizとの販売代理店契約を通じて統合クラウドセキュリティプラットフォーム「Wiz CNAPP」の販売を開始した。クラウド環境のセキュリティリスクを把握し改善策を講じるための包括的なソリューションを提供する。
東京エレクトロンデバイスは2023年10月30日、米国のセキュリティ企業Wizと販売代理店契約を締結し、統合クラウドセキュリティプラットフォーム「Wiz CNAPP」(Wiz Cloud Native Application Protection Platform)を販売すると発表した。同日から販売開始する。
Wiz CNAPPは、サービスの開発者や運用者がクラウド環境でアプリケーションを安全に開発や構築、展開、実行、運用するための統合クラウドセキュリティプラットフォームだと説明されている。
東京エレクトロンデバイスはWizの統合クラウドセキュリティプラットフォーム 「Cloud Native Application Protection Platform (CNAPP)」をパートナーとして販売開始する(出典:東京エレクトロン デバイスのWebサイト)
マルチクラウド環境でのセキュリティ管理者の負担を削減
東京エレクトロンデバイスによると、IaaSやPaaSなどを利用したハイブリッド/マルチクラウド環境でのサービス開発が進む中、パブリッククラウドごとに提供されているサイロ化されたセキュリティツールを習得し、開発や運用フローの中で必要な対策を適切に実施しなければならず、セキュリティ管理者やサービス運用者に大きな負荷がかかっている。
また、IaaSやPaaSを利用する企業では部署やプロジェクトごとに運用しているケースが多く、セキュリティ管理部門が横断的に社内のクラウド環境を把握し切れないという課題がある。これらの要因によって設定ミスに起因する不正アクセスや情報流出、コンプライアンス違反などのリスクを防ぐため、クラウドセキュリティ対策が急務となっている。
Wiz CNAPPはAPIを使って各種クラウドに接続し、エージェントを利用することなくリソースを監視、検査できる。グラフィカルなUIでリソースの関連性を確認し、サイバー攻撃を受けるリスクがある侵入経路を可視化する。ユーザーはサービスを通じてセキュリティリスクを把握し改善策を講じられる。
Wiz CNAPPにはクラウドセキュリティポスチャ管理(CSPM)やクラウドインフラストラクチャ権限管理(CIEM)、脆弱(ぜいじゃく)性検査、コンテナセキュリティなどの機能がオールインワンで備わっている。東京エレクトロンデバイスは、個別のセキュリティソリューションを導入するケースと比較して包括的で一貫したセキュリティ体制を構築でき、ユーザーの運用工数を削減できるとしている。
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