Rubrikが生成AIコンパニオン「Rubrik Ruby」を発表 セキュリティ専門家の機能を代替:セキュリティソリューション
Rubrikはサイバーインシデントの対応を強化するAIコンパニオン「Rubrik Ruby」を発表した。サイバー検知やリカバリー、レジリエンスを迅速化する。
Rubrikは2023年11月7日(現地時間)、サイバーインシデント対応を強化するAI(人工知能)コンパニオン「Rubrik Ruby」を発表した。この新製品はIT専門家やセキュリティ運用の専門家が従来実施していたサイバーインシデントの対応業務を代替することを目的としている。サイバー検知やサイバーリカバリー、サイバーレジリエンスの迅速化が可能になるとしている。
生成AIでセキュリティアナリストの業務を代替? Rubrik Rubyの機能は
Rubrik Rubyは、データ管理とデータセキュリティを統合したクラウドサービス「Rubrik Security Cloud」の機能を拡張する生成AIコンパニオンだ。Rubrik Security Cloudはデータバックアップやリカバリー、保護に向けたプラットフォームであり、ランサムウェアからの保護やデータの暗号化、アクセス管理などの機能を提供する。
Rubrik Rubyは、ユーザーがサイバーインシデントと調査および理解できるようにガイド付きの対応プロセスを提示し、サイバーセキュリティに関するユーザーの知識の水準に関係なく幅広い支援を提供する。従来は専門の知識を備えたセキュリティアナリストが実施していた業務を代替する機能といった位置付けにあるという。
具体的にはRubrik Security Cloudで生成されるデータリスクアラートに対してユーザーはRubrik Rubyと対話することで復旧に必要となる情報を得たり、質問することで不足する情報を得たりできる。Rubrik Rubyは質問に関するガイダンスを提供しており、ユーザーがより迅速に問題を解決できるように取り組んでいる。
その他、Rubrik Rubyが提供する基本的なサービスは以下の通りだ。
- クラウドやSaaSなどのデータにおける異常なアクティビティーを検知する。ユーザーは悪意あるアクティビティーを特定し、「Rubrik Data Threat Engine」を通じてサイバー攻撃やインシデントの範囲を判断できる
- 「Rubrik Sentry AIプラットフォーム」を介してよりターゲットを絞った事前の警告を実施し、潜在的な問題が企業システムに影響を及ぼす前に通知を実施する
- ガイド付きの迅速な対応プロセスを提供する。困難なワークフローの処理を支援し、サイバーセキュリティインシデントからの安全なリカバリーを実現する
Rubrikは、エンタープライスエディションのユーザーを対象にRubrik Rubyをオプトインとして数カ月以内に提供を開始する予定だ。
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