機内モードでもマルウェアを検知 サイバーリーズンがモバイルセキュリティ製品を強化:セキュリティソリューション
サイバーリーズンは機能刷新したモバイルセキュリティ製品「Cybereason MTD」の提供を開始した。モバイルデバイスがオフライン状態でも既知/未知のマルウェアを検知できるという。
サイバーリーズンは2023年11月28日、モバイルセキュリティ製品の機能を大幅に刷新した「Cybereason MTD(Mobile Threat Defense)」の提供を開始した。
サイバーリーズンは、モバイルセキュリティ製品の機能を大幅に刷新した「Cybereason MTD(Mobile Threat Defense)」の販売を開始した(出典:CybereasonのWebサイト)
モバイルデバイスを保護するSOCサービスなども提供
今回の刷新でセキュリティ機能が大幅に拡充され、既知/未知のマルウェアを機内モードといったようにモバイルデバイスがオフラインの状態でも検知できるようになった。同製品は2023年11月28日から提供開始される。
昨今、スマートフォンをはじめとしたモバイルデバイスは業務に必要不可欠となっている。テレワークやBYOD(Bring Your Own Device)が普及したことで、スマートフォンを使った組織内外とのコミュニケーションや業務遂行が日常的になった。
だが、常にインターネットに接続するといった特徴を備えているスマートフォンなどのモバイルデバイスはフィッシングやマルウェアなどによるサイバー攻撃を受け、情報漏えいや不正アクセスなどに悪用される傾向が増加している。
サイバーリーズンが今回発表したCybereason MTDはML(機械学習)を導入して既知/未知のマルウェアによる脅威を阻止する他、悪質なWi-Fiやネットワーク攻撃の検知、業務外アプリやWebサイトの制限など、スマートフォンを安全にビジネスで利用するための行動を支援する。
この他、サイバーリーズンは専門のアナリストが24時間365日体制でスマートフォンへのサイバー攻撃を監視するセキュリティオペレーションセンター(SOC)サービス「Cybereason Managed MTD」を2024年第2四半期に提供開始予定だ。
サイバーリーズンはこれらのサービスを「Cybereason XDR」と連携することで、スマートフォンのログやPC、サーバ、クラウド、ネットワーク機器のログを自動で相関解析して広範囲にわたる調査の自動化を実現する。サイバー攻撃の全体像をあぶり出すことでインシデントの調査や対応時間を大幅に短縮できるとしている。
関連記事
- Microsoft、SIEMとXDR、生成AIを統合したプラットフォームを新発表
MicrosoftはAIを活用したサイバーセキュリティ対策の取り組みを拡大させると発表し、「Microsoft Security Copilot」や「Unified Security Operations Platform」について新たな発表を行った。 - 「EDRとXDRの違いが分からない」「約9割が人材不足」 企業セキュリティの厳しい実態
サイバーリーズンの調査によって、多くの組織がセキュリティ体制に不備がありXDRの詳細な理解が浅いことが明らかになった。 - 徳丸 浩氏に聞いてみた 「なぜサイバーセキュリティ人材は足りないの?」
サイバーセキュリティ人材はなぜ不足しているのか。企業は素養がある人材をどのように見極めて、獲得に向けて何をすればいいのか。徳丸 浩氏がこの難問に答えた。 - 年末の大掃除とともに、PCの中も整理をしてみませんか?
2023年ももうすぐ終わりが近づいてきました。年末には大掃除をするのが定番ですが、これを機にPCの中身もあらためて整理してみましょう。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.