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富士通、ハードウェア専業会社「エフサステクノロジーズ」を発足 事業の詳細は?
富士通はサーバやストレージなどを中心としたハードウェア事業の基盤強化に向けたハードウェア専業会社「エフサステクノロジーズ」を2024年4月1日付で発足する。事業の詳細とは。
富士通は2023年12月26日、サーバやストレージなどのハードウェア専業会社「エフサステクノロジーズ」を発足すると発表した。
エフサステクノロジーズはサーバやストレージなどを中心としたハードウェア事業の基盤強化に向けた専業会社で富士通エフサスを母体としており、2024年4月1日付で発足する。従業員数は約7500人で、保田益男氏が代表取締役社長を務める予定だ。
エフサステクノロジーズの事業詳細と発足の目的とは?
富士通によると、エフサステクノロジーズの発足によって開発や製造、販売から保守まで一貫した体制を構築することで、経営責任を明確化するとともに、経営判断の迅速化と徹底した効率化を追求できるという。
再編後は富士通の最先端テクノロジーをベースとした豊富なオファリングと、エフサステクノロジーズの顧客ニーズをいち早く捉えた付加価値の高いハードウェアソリューションを組み合わせ、グループ全体として社会や企業の変革を支えるトータルソリューションを提供する。
富士通は以下のビジネスをエフサステクノロジーズに統合すると説明している。
- サーバやストレージの開発、製造、販売、保守: PCサーバ「PRIMERGY」、基幹IAサーバ「PRIMEQUEST」、ストレージシステム「ETERNUS」を中心とするサーバやストレージの開発、製造、販売、保守に至る全ての機能をエフサステクノロジーズに統合する。それに合わせて関連する従業員を同社に合流し、顧客に高付加価値製品を柔軟かつ迅速に提供する。メインフレームやUNIXサーバ事業については、従来通り富士通が継続する
- ネットワーク製品の開発や製造、販売、保守: ネットワークサーバ「IPCOM」を中心とする自社製ネットワーク/テレフォニー製品の開発や製造、販売、保守、及びアライアンスパートナー製ネットワーク製品の販売や保守機能をエフサステクノロジーズに統合する。それに合わせて関連する従業員を同社に合流し、顧客にネットワーク製品や保守サービスを提供する。通信キャリア向けネットワーク事業については、従来通り富士通が継続する
- 法人向けPCの顧客への直接販売: 法人向けPCの顧客への直接販売機能をエフサステクノロジーズに統合する。それに合わせて関連する従業員を同社に合流し、顧客にPC製品を販売する
顧客への商品提供体制については、エフサステクノロジーズが直接顧客にハードウェア製品の販売や保守を実施し、システムインテグレーションやマネージドサービス、インフラサービスは富士通が提供する予定だ。
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