CTEM実現に向けた製品を提供 SB C&S、XM Cyberとディストリビュータ契約を締結:セキュリティソリューション
SB C&Sは継続的な脅威露出管理(CTEM)製品に強みを持つセキュリティ企業XM Cyberと国内で初のディストリビューター契約を締結して同社製品の取り扱いを開始すると発表した。
SB C&Sは2024年1月16日、イスラエルのセキュリティ企業XM Cyberと国内ではじめてディストリビューター契約を締結したと発表した。同日からXM Cyberの商品の取り扱いを開始した。
CTEM実現に向けたソリューションを提供
XM Cyberは「継続的な脅威露出管理」(CTEM:Continuous Threat Exposure Management)の分野において業界をリードする企業の一つだ。
テレワークやクラウドプラットフォームの利用拡大に伴い、インターネット外部から企業ネットワークへのアクセスが増加し、攻撃対象領域(アタックサーフェス)の拡大を招いている。
この状況に対抗するには、アタックサーフェスおよびそこで見つかった脆弱(ぜいじゃく)性を適切に管理・把握する必要があり、CTEMはデジタルアセットや物理アセットのアクセシビリティー、脅威エクスポージャー、エクスプロイトの可能性を継続的かつ一貫性を持って評価できるフレームワークとして注目を集めている。
XM CyberはCTEMの中でも特に攻撃経路管理に強みを持っている。同社のCEOおよび共同設立者であるノーム・エレズ氏は「(同社の製品を利用することで)企業は外部の危険な侵入ポイントから、内部にある組織の重要資産に侵入する攻撃経路まで、攻撃対象領域全体を管理できる。XM Cyberによって重要な洞察力を得ることで、企業はリスクの状況を把握し、攻撃経路を効率的に遮断して攻撃を防ぐために修正すべき最も重要なエクスポージャーについて優先順位を付けた修正ガイダンスを得られる」と語る。
今回の契約締結についてSB C&Sは「全国約1万3000社の販売ネットワークを通じてXM Cyber製品を提供し、日本のサイバーセキュリティの向上に寄与していく」と説明している。
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