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VMwareが「ESXi無償版」の提供を終了 移行先の有力候補は?

VMwareがユーザーに永久ライセンスからサブスクリプションプランへの移行を促している。2024年2月に入ってからVMware vSphere Hypervisor無償版の提供も終了となった。

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 VMware(Broadcom)は2024年2月12日(現地時間)、「End Of General Availability of the free vSphere Hypervisor(ESXi 7.x and 8.x)(2107518)」(注1)で、「VMware vSphere Hypervisor」(ESXi 7.xおよびESXi 8.x)(以下、VMware ESXi)の提供を終えたことを発表した。永久ライセンス終了に伴って無償版である「ESXi Hypervisor」の提供も終了するとしている。

 VMware ESXiのユーザーには中小企業や個人が多く、提供終了によって大きな影響が出るとみられる。サブスクリプションプランへの移行というVMwareの方針は、仮想化技術の使用方法や業界のエコシステム(生態系)に長期的な影響を及ぼす可能性もある。


End Of General Availability of the free vSphere Hypervisor(ESXi 7.x and 8.x)(2107518)(出典:VMwareのWebサイト)

無償版が提供終了 移行先の候補は?

 VMwareは2023年12月、同社製品における永久ライセンスの廃止とサブスクリプションプランへの移行を明らかにした。2024年1月にはこの計画に沿って複数製品の販売終了(EOA)を公表した。

 2024年1月に販売終了が発表された製品一覧にVMware vSphere Hypervisorが含まれていたため、今回の無償版の提供終了は、多くのユーザーが動向を注目する中での発表となった。

 既に無償版がダウンロードできなくなっていることを報告する投稿(「ESXi Hypervisor Free GONE? : r/vmware」)がSNSでシェアされている。

 VMwareは無償版の代替製品は存在しないとしており、変更の詳細に関しては「VMware End Of Availability of Perpetual Licensing and SaaS Services - VMware Cloud Foundation(VCF) Blog」での確認を求めている(参考「無償版VMware ESXiも対象 VMware、サブスクリプション移行に伴い複数製品を販売終了 - ITmedia エンタープライズ」)。

 VMware ESXiの代替製品は幾つか存在する。例えばオープンソースの仮想化およびコンテナプラットフォーム「Proxmox」もその一つだ。Proxmoxは個人ユーザーや中小企業、大企業、データセンターなど幅広い層が利用している。

 一方、ベンダーはVMware ESXiの終了を受けて、Proxmoxのサポートを拡大している。こちらの記事ProxmoxはVMware製品の代替になるか? 複数製品の販売終了を受けてVeeamが検討を進める」ではVeeamの取り組みを紹介している。ハイパーバイザーはバックアップサービスなどのエコシステムを含めて採用が検討されることが多い。

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