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XZ Utilsのバックドア有無を判定 Binarlyが無償のスキャンサービスを提供セキュリティニュースアラート

BinarlyはXZ Utilsに仕込まれたバックドアを検出できるオンラインツールを公開した。この無料サービスは他の検出機能に比べて偽陽性のリスクが極めて低いとされている。

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 ファームウェアセキュリティ企業のBinarlyは2024年4月1日(現地時間)、バックドアが仕込まれた「XZ Utils」を使っているかどうかをオンラインで判定できるサービス「Binarly XZ backdoor detector」を公開した。このスキャンサービスは無償で利用でき、他の検出機能と比較して偽陽性率がゼロに近いとして活用を呼びかけている。

XZ Utilsのバックドア有無を判定 Binarlyが無償のスキャンサービスを提供

 XZ Utilsはファイルの圧縮や解凍を実行するツールだ。2024年3月末に、バージョン5.6.0および5.6.1に不正アクセスを意図した悪意あるコードが含まれていたことが判明した。XZ Utilsは効率的な圧縮アルゴリズムを提供しており、複数のLinuxディストリビューションなどで採用されていることから、広範な影響が予測されている。

 Binarlyが公開したBinarly XZ backdoor detectorはこちらから利用できる。

 今回のバックドアを悪用されると、影響を受けたバイナリーおよびライブラリーを使っている場合は特定条件下で「OpenSSH」が影響を受けることが分かっており、リモートからの不正アクセスが取得される可能性がある。

 使用しているXZ Utilsが影響を受けるバイナリーかどうかを判断する方法はバージョン番号を確認するといったものが多く、本当に影響があるかどうかの判断ができないケースがある。Binarlyは今回のXZ Utilsインシデントについてまとめるとともに、影響を受けるXZ Utilsバイナリを特定するための信頼できる方法として、今回のスキャナーを提供したと説明している。

 スキャナーはWebブラウザから手動で利用できる他、「curl」などのコマンドを使って問い合わせることも可能だ。検証する必要のあるホストが複数存在する場合はcurlコマンドを活用するなどしてチェック作業の自動化を図れるとしている。

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