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日本で採用活動を始めたOpenAI 求める資質とは?
本格始動したOpenAI Japanが2件の人材募集要項を公開した。生成AI業界のトップランナーであるOpenAIが求める人材像とは。
2024年4月15日に本格的な活動を始めたOpenAI Japanが、日本での人材募集要項を2件公開した。給与は明示していないが、職務内容と求める資質を提示している。
マーケターに求められる資質
1件目の募集対象はマーケターだ。東京のオフィスに勤めながら日本を中心にアジア地域のマーケティングを担当する役職で、市場調査やマーケティング戦略の策定、「ChatGPT」の認知向上やグローバルの知見の適用などが主な業務になる。勤務形態は週3日間オフィスに出社するハイブリッドワークとしている。
求める資質は以下の通り。
- 先見性があり実行力がある
- AI技術の発展に素早く適応して力を発揮できる
- マーケティングへの深い情熱と新技術を探求する意欲がある
- アジア、特に日本で7年以上マーケティングリーダーを務めた経験がある
- ネイティブレベルの日本語能力がある
- マーケティング戦略の策定とマルチチャンネルキャンペーンの推進において優れた実績がある
- 優れたコミュニケーション能力を持ち、技術者と非技術者の両方に知見とアドバイスを伝えられる
- B2C、B2Bの両方に柔軟に対応できる
- 積極的で細部にこだわることもでき、スピード感のある環境で複数のプロジェクトを同時に管理できる
- AIと、AIが産業や社会を変革する可能性への情熱がある
営業にもAIへの情熱が必要
2件目の募集対象は「アカウントディレクター」というアカウント営業職だ。10件程度の顧客を担当しサポートする他、プロジェクトの管理や業界動向のチェック、企業文化の醸成などを担当する。勤務形態は週3日間オフィスに出社するハイブリッドワークとしている。
求める資質は以下の通り。
- 7年以上のPaaS、SaaS販売経験がある
- ネイティブレベルの日本語能力がある
- 年間100万ドル(約1億5420万円)以上の売り上げ目標を3年以上継続して達成している
- 複雑な取引戦略の設計と実行ができる
- 好業績企業の急成長を支援できる
- 経営トップと直接仕事ができる
- 顧客や社内関係者に技術コンセプトを伝達できる
- 注目度の高い顧客向けイベントを主導できる
- 複雑な市場情報の収集と集約、処理ができる
- 顧客中心主義で、顧客のニーズを深く理解し、OpenAIの製品を使って改善を支援する意欲がある
- 経営陣やプロフェッショナルと強固な関係を築き、信頼できるアドバイザーになれる
- AIへの情熱や好奇心があり、OpenAIの技術展開を支援できる
- OpenAIに影響を与えられることに胸を躍らせている
- 新しい挑戦ができることにワクワクしている
- マーケティングのベストプラクティスを理解しており、戦略的に関係者を巻き込める
募集人数や期間は公開していない。応募には履歴書の提出が必要な他、任意で年齢や性自認、人種アイデンティティーなどのダイバーシティ調査がある。
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