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AI活用強化に向けてIBMがPalo Alto Networksと提携 SIEM製品にwatsonxを搭載セキュリティニュースアラート

IBMはPalo Alto Networksと包括的なパートナーシップを結んだことを発表した。これによって、SIEM製品Cortex XSIAMにwatsonxを搭載するなど、AIを活用したセキュリティソリューションを強化する計画だ。

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 IBMは2024年5月15日(現地時間)、Palo Alto NetworksとAIを活用したセキュリティソリューションを提供するための包括的なパートナーシップを結んだことを発表した。

IBMとPalo Alto Networksが協業を発表 Cortex XSIAMにwatsonxを搭載

 IBMは今回の協業で、AIを活用したアプローチを強化し、セキュリティ運用の効率化と変革、広範な脅威の阻止、インシデント対応の迅速化などの支援を顧客に提供できると説明している。

 発表に関するサマリーは以下の通りだ。

  • Palo Alto NetworksはSIEM製品「Cortex XSIAM」に大規模言語モデル(LLM)「watsonx」を組み込む
  • IBMはサイバーセキュリティおよびAIを活用したセキュリティビジネス拡大に向けて、セキュリティサービスを強化し、ポートフォリオにPalo Alto Networksのプラットフォームを追加する
  • IBMは同社の1000人以上のセキュリティコンサルタントにPalo Alto Networks製品の移行や導入、デプロイに関するトレーニングを実施する
  • Palo Alto Networksは、IBMのSIEM製品「IBM Security QRadar」を買収することを合意した。IBM Security QRadarの顧客に対し、Cortex XSIAMへのシームレスな移行を提供できるように連携する
  • IBMはハイブリッドクラウドやAIに関連したデータセキュリティ、IDアクセス管理におけるイノベーションおよび投資を促進させる。セキュリティ運用や脅威管理、DevSecOpsの領域でPalo Alto Networksと提携する

 IBMで最高経営責任者を務めるアービンド・クリシュナ氏は「Palo Alto Networksとの戦略的パートナーシップは、業界全体に大きなメリットをもたらす。Cortex XSIAMやwatsonxを基盤とする高度な脅威保護と自動化は、IBMのコンサルティングサービスと相まって、顧客やパートナーによる次世代のセキュリティ運用の導入を促進させる」と述べた。

 パートナーシップにおける取引部分は2024年9月末までに完了予定とされ、規制当局の承認およびその他の条件に従うとしている。今回の提携によって、IBMとPalo Alto NetworksはAIを活用した次世代のセキュリティソリューションを提供し、業界全体に新たな標準を確立することを目指している。

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