Kaspersky、Linux向けのマルウェアスキャナーを無料で提供開始:セキュリティニュースアラート
Kaspersky LabはLinuxプラットフォーム向けに無料のマルウェアスキャナー「Kaspersky Virus Removal Tool for Linux」をリリースした。64bitのLinux OSをサポートし、マルウェアやアドウェアを検出し除去する機能を備えている。
Kaspersky Labは2024年5月30日(現地時間)、「Linux」プラットフォーム向けの無料マルウェアスキャナー「Kaspersky Virus Removal Tool for Linux」(KVRT for Linux)をリリースした。
Linux向け新マルウェアスキャナー、「Kaspersky Virus Removal Tool」
KVRT for Linuxはx86_64アーキテクチャの64bitのOSのみに対応し、LinuxベースのOSを実行するシステムをスキャンして検出された脅威を取り除くことが可能だという。
KVRT for Linuxは攻撃のリアルタイム監視を提供してはいないが、マルウェアやアドウェア、攻撃に利用される可能性のある正規プログラムを検出できる。最新の脅威を認識できるようにするには、毎回最新バージョンのプログラムをダウンロードする必要がある。アプリケーションはグラフィカルインタフェースまたはコマンドラインから実行でき、スケジュールされたスキャンは設定できない。
KVRT for Linuxは、ポータブルアプリケーションとして提供されているため、インストールしなくても使用できる。ただし使用前に実行許可を与える必要があり、検出された脅威を治療または削除できるようにするためにスーパーユーザーアカウント(root)で実行することが推奨されている。一般ユーザーアカウントでも実行は可能だが、その場合は機能が制限される可能性があると説明されている。
KVRT for Linuxの起動方法や必要な権限の付与方法については、Kaspersky LabのテクニカルサポートWebサイトで詳しく説明されている。
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