WSUSが廃止に Windows Serverアップデート管理はどうなる?
Microsoftは「Windows Server Update Services」(WSUS)の廃止を発表した。この決定はWindowsの管理をクラウド中心にシンプル化するビジョンの一環であり、WSUSについては新機能開発を終了することになる。
Microsoftは2024年9月20日(現地時間)、「Windows Server Update Services」(WSUS)の廃止を正式に発表した。この決定は、Windowsの管理をクラウド中心にシンプル化するという同社のビジョンの一環とされており、廃止の発表によりWSUSは新しい機能の開発や機能リクエストの受け付けを終了することになった。
MicrosoftのWSUS廃止、クラウドへ移行を促す
廃止とは製品やサービスのライフサイクルの段階の一つであり、もはや積極的に開発されないことを意味する。ただしすぐにサポートが終了するわけではなく、既存の機能は維持され、WSUSチャンネルを通じた更新プログラムの公開も継続される。WSUSチャンネルを介して公開されたコンテンツについてもサポートが継続される予定であることを伝えている。
今回のWSUS廃止は、「Microsoft Configuration Manager」の既存機能やサポートには影響しないとしている。「Windows Server 2025」でも引き続きWSUSを利用できるとしている。
MicrosoftはWSUS廃止の発表に合わせて、将来的な管理の効率化とセキュリティ強化のためにクラウドベースの更新管理ツールへの移行を強く推奨している。具体的にはクライアントデバイスの更新管理には「Windows Autopatch」や「Microsoft Intune」、サーバーの更新管理には「Azure Update Manager」への移行が推奨されている。
WSUSは長年にわたり、Windowsの更新プログラムを企業内で管理するための主要なサービスとして広く利用されてきた。しかしながらクラウド技術の進化とともに従来のオンプレミス型の管理からクラウドベースの管理へとシフトしつつある。クラウドツールはより柔軟かつスケーラブルな更新管理を可能にし、特にリモートワークが一般化する中で多様なデバイスや場所からのアクセスに対応できることが大きな利点とされている。
今回のWSUS廃止発表は、多くの企業にとってクラウドツールへの移行を促す一つの契機となることが予想される。企業はクラウドツールを活用することで更新管理にかかる時間やリソースを削減し、セキュリティリスクを最小限に抑えつつ、より効率的なシステム運用が可能となる。
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