QNAP NAS製品の最新ファームウェアに問題発生 推奨される対策は?:セキュリティニュースアラート
QNAP SystemsはNAS製品向けファームウェア「QTS 5.2.2.2950 build 20241114」に問題が発生したと報告した。アップデート後に一部機能が正常に動作しなくなる現象が報告されている。
QNAP Systemsは2024年11月24日(現地時間)、同社のNAS製品向けにリリースしたファームウェアに問題があると報告した。一部のユーザーから「QTS 5.2.2.2950 build 20241114」をインストール後にデバイスの機能に問題が発生したという報告を受けたことにより判明している。
QNAP、特定NASモデル向けファームウェアの不具合を報告 対処法は?
QNAP Systemsはこの報告を受けた後、速やかに問題のあるファームウェアの提供を停止するとともに調査を開始している。その結果、リリースから24時間以内に修正版となるQTS 5.2.2.2950 build 20241114(バージョンは同じ)を提供し、影響を受けたユーザーに対応策を案内している。
QNAPの調査によれば、このアップデート問題の影響は「TS-x53D」シリーズおよび「TS-x51」シリーズの一部のプロダクトに限定される。影響を受けるプロダクトは以下の通りだ。
- HS-453DX
- TBS-453DX
- TS-251D
- TS-253D
- TS-653D
- TS-453D
- TS-453Dmini
- TS-451D
- TS-451D2
これらのデバイスではアップデート後に一部機能が正常に動作しなくなる現象が報告されている。その他のQNAP製NASデバイスについては問題が発生しておらず、通常通り利用可能であることが確認されている。
QNAPは影響を受けたユーザーに対し、ファームウェアをダウングレードして修正版をインストールし直すか、QNAPサポートチームに相談するよう推奨している。ダウングレードを実行するには、QNAPダウンロードセンターから過去にリリースされた安定版のファームウェアを取得する。次にNASのWebインタフェースにログインして[Control Panel] > [System] > [Firmware Update] > [Manual Installation]の順に操作を進める。ダウンロードしたファームウェアを選択して適用することでダウングレードできる。
該当プロダクトを使用している場合、QNAPが推奨している解決策を参考に対応してほしい。
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