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ChatGPTに「最新モデル3万円使い放題」プランが登場 無料プランと何が違う? 全プラン比較まとめ
ChatGPTに月額利用長3万円の「Pro」プランが登場した。高性能なモデル「o1」や「o1-pro」を利用できるが、これまでの「4o」や「o1-preview」とはどう違うのか。
OpenAIは2024年12月5日(現地時間)、「ChatGPT」に新プラン「Pro」を追加した。月額利用料は200ドル(約3万円)だ。これまでの最高モデル「o1-preview」と比べ数学や競技プログラミングの分野で大きく性能を伸ばした「o1」を無制限に利用できる。
ChatGPT「有料使い放題」と「無料」プランでは何が違う?
ChatGPTには5つのプランがある。それぞれの仕様は以下の通りだ。
- 無料: 「GPT-4o mini」「標準音声モード」「カスタムGPT」を利用できる。「GPT-4o」「ファイルアップロードやデータ分析、画像生成」は制限ありで利用できる
- Plus(月額20ドル): 無料プランの内容に加え、「高度な音声モード」「カスタムGPTの作成」を利用できる。「o1、o1-mini」は制限ありで利用できる。「ファイルアップロードやデータ分析、画像生成」の制限は緩和される。新機能のテストに参加できる
- Pro(月額200ドル): Plusプランの内容に加え、「GPT-4o、o1」「高度な音声」などの機能を無制限に利用できる。「o1-pro」モデルも利用できる
- Team(月額25ドル): Plusプランの内容に加え、メッセージ制限が緩和される他、カスタムGPTをチーム内で共有できる機能やワークスペース管理用コンソールなどが利用できる。送受信したデータはモデルの学習に使われない
- Enterprise: 企業向けのカスタマイズプラン。セキュリティ機能や管理機能、OpenAIの個別サポートなどを利用できる
「o1」「o1-pro」の性能は?
OpenAIは9月に4oより高性能なモデルとして「o1-preview」を公開した。「回答を生成する前に長い時間をかけて考えるよう訓練した」とするモデルで、質問に対して直接答えを出力するだけでなく、推論の過程も文章として表示できるのが特徴だ。
o1とo1-proはさらに性能が向上したモデルで、数学や競技プログラミング、科学などのテストの問題を解かせたところ、これまで以上の好成績を収めた。OpenAIによるテストの結果は以下の通りだ。
- AIME(数学オリンピックアメリカ予選): o1-previewは37点、o1は67点、o1-proは80点だった
- Codeforces(競技プログラミング大会): o1-previewは26点、o1は64点、o1-proは75点だった
- GPQAダイヤモンドクラス(科学系ベンチマークテスト): o1-previewは58点、o1は67点、o1-proは74点だった
なお、テストでは“まぐれ”を排除するため4回試行して4回とも正解が出た場合のみ得点を認めた。
回答の生成には時間がかかるため、ChatGPTにはプログレスバーを設置し、生成でき次第通知する機能も追加した。
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