年収4000万円も夢じゃない? 最ももうかるセキュリティ職種は何か:セキュリティニュースアラート
isecjobsが2025年版の「グローバル給与インデックス」を公開した。サイバーセキュリティ関連職の給与データが世界規模で収集・分析されており、職種および中央値給与のランキングが掲載されている。最ももうかるセキュリティ職種は何か。
isecjobsは2025年2月4日(現地時間)、2025年版の「グローバル給与インデックス」(the Global Salary Index)を公開した。このデータはサイバーセキュリティおよびインフォセック(情報セキュリティ)関連職の給与データを世界規模で収集・分析したインデックスで、業界の透明性向上とキャリア形成の支援を目的としている。
グローバル給与インデックスは匿名で提供された給与情報を基に構成され、企業や専門職が自由にアクセスできるよう公開されている。データは逐次更新され、調査結果は公開されている求人情報や給与サーベイの投稿を基に算出されている。
年収4000万円も夢じゃない? 最ももうかるセキュリティ職種は何か
同調査における給与額はドルを基準とし、為替レートを考慮して調整されている。2025年版グローバル給与インデックスのトップ10職種と中央値給与は以下の通りだ。
- セキュリティ責任者: 26万1500ドル(約3981万円)
- セキュリティ担当ディレクター: 25万7500ドル(約3920万円)
- ITディレクター: 20万ドル(約3044万円)
- プライバシーエンジニア: 20万ドル(約3044万円)
- CISO(最高情報セキュリティ責任者): 19万6500ドル(約2991万円)
- プロダクトマネジャー: 18万4500ドル(約2808万円)
- ソリューションアーキテクト: 18万1500ドル(約2763万円)
- 技術ターゲティングアナリスト: 18万1000ドル(約2755万円)
- 脅威リサーチャー: 18万ドル(約2740万円)
- サイト信頼性エンジニア: 17万7500ドル(約2702万円)
2025年の調査によると、最も高い中央値給与を得ている職種は「セキュリティ責任者」で26万1500ドル、「セキュリティ担当ディレクター」が25万7500ドルと続いた。さらに「ITディレクター」や「プライバシーエンジニア」なども20万ドルの水準に達している。一方、エントリーレベルに近い「セキュリティオペレーションセンターアナリスト」の中央値給与は7万600ドルとなっており、役職によって大きな給与格差が見られる。
isecjobsは業界の透明性向上のため、さらなるデータ提供を呼びかけている。匿名で給与情報が共有されることで、市場の正確な分析が可能となる。
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