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Fortinet、次世代ファイアウォール「FortiGate Gシリーズ」を発表:セキュリティソリューション
Fortinetは高性能な次世代ファイアウォール「FortiGate Gシリーズ」を発表した。分散型エンタープライズ環境において高水準のセキュリティを提供する。
フォーティネットジャパンは2025年2月26日、次世代ファイアウォール「FortiGate Gシリーズ」を発表した。新製品は分散型エンタープライズ環境において高水準のセキュリティとネットワークパフォーマンスを提供し、将来のITインフラの進化を支援することを目的としている。
Fortinetが新たなファイアウォールシリーズを発表
FortiGate Gシリーズは「FortiGate 70G」「FortiGate 50G」「FortiGate 30G」の3機種を展開し、フォーティネット独自のASICと統合OS「FortiOS」を搭載する。これによって高い水準のセキュリティを効率的に提供できるという。
FortiGate Gシリーズの主な機能は以下の通りだ。
- 最先端のセキュリティと電力効率: FortiGate Gシリーズは、パフォーマンスを犠牲にすることなく優れた保護を提供する。FortiGate 70Gは、業界平均と比べ最大11倍のIPsec VPN、最大7倍のファイアウォールスループットを実現しつつ、1Gbps当たりのIPsec VPNスループット消費電力の削減効果は62倍、1Gbps当たりのファイアウォールスループット消費電力は42倍の削減効果を発揮する
- 脅威の特定や封じ込め、減災の高速化: 「FortiGuard AI活用セキュリティサービス」によって、リアルタイムで自動化された脅威検知とレスポンス機能を提供する。ランサムウェアを含むマルウェア、ゼロデイエクスプロイトからの防御に有効だ
- 「FortiAI」による強力なサイバーセキュリティオペレーション: フォーティネットの生成AIアシスタントであるFortiAIは、タスクの自動化を支援し、実用的なインテリジェンスを提供することで脅威の検知を強化する。FortiAIがインシデント分析や脅威の修復、プレイブックの作成を支援するため、FortiGateのユーザーはセキュリティプロセスを合理化し、サイバーセキュリティ態勢を強化できる
FortiGate Gシリーズを含む全ての「FortiGate NGFW」は、フォーティネットの統合サイバーセキュリティプラットフォーム「フォーティネットセキュリティファブリック」にシームレスに統合される。この統合によって、SASE(Secure Access Service Edge)ソリューションの採用やFortiAIによる強力なセキュリティオペレーションなど、組織のサイバーセキュリティ戦略の進化および包括的な保護と運用の効率化を支援する。
フォーティネットは企業のサイバーセキュリティ対策の進化を促し、包括的な保護と運用効率の向上を実現するための取り組みを今後も継続する方針であることを伝えている。
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