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セブン銀行、データ活用で顧客獲得単価を2分の1に グループの情報を分析
セブン銀行はdotDataのAIデータ分析プラットフォームをカードローンのマーケティングに適用し、顧客獲得単価を削減した。
dotDataは、AIデータ分析プラットフォーム「dotData」を使ったセブン銀行のデータ活用事例を公開した。カードローンのマーケティングに適用することで、従来に比べて顧客獲得単価を2分の1に抑えられたとしている。
セブン銀行は同行の預金者に向けて専用アプリを通してバナーやメールマガジンを配信して顧客獲得を狙っていた。従業員が仮説を立ててターゲティング対象を検討していたが、精度向上のために購買データを利用することにした。
dotDataは何に使ったのか
セブン銀行が持つカードローンデータとセブン&アイ・ホールディングスの共通会員IDの購買データをひも付けることで購買傾向とカードローンのニーズの関係を分析した。
小売企業ではないセブン銀行は購買データの分析に慣れていないため、高度なデータ分析スキルがなくても扱えるとされるdotDataで知見を抽出した。導入と分析はNECが支援した。分析の結果、購入する商品の品目や購入頻度、購入時期、購入商品の組み合わせなどがカードローンを申し込む割合に影響することが分かった。
セブン銀行は今回の成功事例を踏まえ、AI・データ活用のさらなる領域への拡大を目指す。
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