CrowdStrikeの「Falcon Cloud Security」がOCIに対応:セキュリティソリューション
CrowdStrikeは同社のクラウドセキュリティ製品「Falcon Cloud Security」が「Oracle Cloud Infrastructure」(OCI)に対応したことを発表した。これによってどのようなメリットが得られるのだろうか。
クラウドストライクは2025年4月23日、同社のクラウドセキュリティ製品「CrowdStrike Falcon Cloud Security」が「Oracle Cloud Infrastructure」(以下、OCI)に対応したことを発表した。
Falcon Cloud SecurityがOCIに対応 そのメリットは?
CrowdStrikeによると、2024年のクラウド侵入件数は前年比で75%増加しており、セキュリティチームにとって拡大するクラウドの攻撃対象領域と、多くの未統合ツールの管理が深刻な課題となっている。こうした背景の下、CrowdStrike Falcon Cloud Securityは、ハイブリッド/マルチクラウド環境全体にわたる攻撃経路の可視化と保護を統合したプラットフォームとして提供される。
同製品は、高度なCDR(クラウド検知と対応)機能と、CNAPP(クラウドネイティブアプリケーション保護プラットフォーム)としての包括的な機能を兼ね備えている。主要なクラウドサービスに対応し、アプリケーションやデータ、アイデンティティー、AIモデル、SaaS環境のセキュリティを単一の統合プラットフォームで実現することで、企業に対し広範なマルチクラウド保護を提供する。
CrowdStrikeの最高ビジネス責任者(CBO)であるダニエル・バーナード氏は次のように述べている。
「組織に必要なのは、クラウドを保護する統合プラットフォームであり、脅威を阻止できないソリューションの寄せ集めではない。今日のクラウドセキュリティ環境は断片化しており、企業は費用や業務の複雑さ、リスクを増大させるポイントプロダクトの管理を余儀なくされている。CrowdStrikeとOracleはこうした状況を変えようとしている。CrowdStrike Falcon Cloud SecurityがOCIに対応することで、組織は単一のプラットフォームで包括的にクラウドを保護できるようになる」
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