JR九州がHUE Assetで新リース会計に対応 専用システムを選んだ理由とは
JR九州は新リース会計基準への対応を目的にHUE Assetを導入した。貸手・サブリース機能の標準搭載や既存システムとの親和性を評価し、法改正にも無償で対応できる点が導入の決め手となった。
ワークスアプリケーションズは2025年5月27日、九州旅客鉄道(以下、JR九州)が同社の固定資産・リース管理システム「HUE Asset」を導入すると発表した。新たなリース会計基準への対応に向けて、既存システムとの連携のしやすさや、貸手・サブリース機能の標準搭載を評価した。
新リース会計の課題をどう解決した
JR九州は、鉄道事業を中心に不動産や小売など多岐にわたる事業を展開しており、グループ内における不動産・動産の賃貸借契約も多い。特にグループ内での物件の賃貸借契約が多く、サブリース契約の処理変更が課題となり、新リース会計基準への対応が重要なテーマとなっていた。既存の内製システムではリース管理機能が不十分で対応には限界があったため、専用システムの導入が検討した。
HUE Assetは、借手機能に加えて貸手・サブリース機能を標準で備えており、多業種にまたがる事業構造を持つ企業のニーズに対応している。これにより、JR九州における新基準対応の作業負担を軽減する効果が期待されている。また、これらの機能は無償バージョンアップの範囲内で提供されており、制度改正など将来的な変更にも追加コストなしで対応できる点が高く評価された。
JR九州財務部財務課主査の足立剛志氏は次のようにコメントする。
「当社は多岐にわたる事業を展開しており、グループ内の賃貸借も多いため、新リース会計基準対応が急務でした。HUE Assetは、必要な機能が標準で備わっており、将来の法改正にも安心して対応できることや、既存システムとスムーズに連携しながら、サブリース処理にも標準で対応できる点などが導入の決め手となりました。将来的に、固定資産領域でパッケージ製品の活用を検討する際も、HUE Assetの利用範囲を拡大することで、スムーズに対応できるのではないかと期待しています」
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