Keeperのパスワード/特権アクセス管理製品が日本市場で提供開始:セキュリティソリューション
Keeper Securityは伊藤忠テクノソリューションズを通じ、日本でEPMとKeeperPAMの提供を開始した。ゼロトラストおよびゼロ知識暗号化を基盤にAI活用で企業のセキュリティを高度化する。
Keeper Security APAC(以下、Keeper)は2025年7月28日、伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)を通じて、エンタープライズ用パスワード管理製品(以下、EPM)および特権アクセス管理製品(以下、KeeperPAM)の提供を国内で開始した。
EPMおよびKeeperPAMは、ゼロトラストアーキテクチャとゼロ知識暗号化モデルに基づいたSaaSだ。CTCを販売および導入支援のパートナーとし、日本市場での本格的な提供体制を整備している。
KeeperとCTCが連携 日本でEPMおよびPAMサービスを開始
EPMは、AIを活用した入力支援により、Webサイトやアプリケーションへのログイン時に、パスワードや2要素認証コードを自動入力する機能を備える。入力情報は暗号化された状態で管理され、正規のWebサイト以外への入力を防ぐ構造となっている。シングルサインオン(SSO)や多要素認証(MFA)と連携し、オンプレミスやプライベートクラウドとの統合にも対応している。
KeeperPAMは、特権アカウントのアクセスをリアルタイムで監視・記録し、AIによって異常な挙動を検出、管理者へアラートを送信する機能を備える。不正アクセスのリスクを低減するため、不要な権限の削除を推奨し、強力なパスワードの自動生成および定期的なローテーションにも対応している。
Keeperのソリューションは、ゼロ知識暗号化モデルを採用しており、利用者のデバイスでのみ復号される構造だ。運用側を含む第三者が利用者の情報にアクセスできないようになっている。認証情報は「ボルト」と呼ばれる専用領域に保存され、厳格に保護される。サービス基盤は、FedRAMPおよびGovRAMP認証、SOC 2 Type II報告書など複数の業界標準・規制に準拠しており、商用利用に適した高い安全性が確保されている。
Keeperアジアパシフィック地域営業担当SVP兼日本カントリーマネージャの西山高徳氏は次のように述べている。
「CTCとのパートナーシップにより、KeeperPAMを日本市場に本格展開できることを大変うれしく思います。ゼロトラストとゼロ知識を基盤にした当社のソリューションは、今後ますます複雑化するサイバー脅威への対応に不可欠です。CTCの深い業界知識と日本全国にわたる顧客基盤との組み合わせにより、より多くの日本企業に先進的なセキュリティ対策を提供していけると確信しています」
CTCおよびKeeperは、今後も連携を強化し、企業におけるセキュリティ水準の向上とITインフラの信頼性確保に貢献することを示している。
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