ニュース
アサヒのランサムウェア事案で続報 インターネットに情報流出の可能性
アサヒグループホールディングスは2025年9月に報告したランサムウェアによるシステム障害の続報を公開した。調査の結果、流出した疑いのある情報をインターネットで確認したとしている。
アサヒグループホールディングスは2025年10月8日、同年9月に報告したランサムウェアによるシステム障害の続報を公開した。調査の結果、同社から流出した疑いのある情報をインターネットで確認したとしている。流出した疑いのある情報の内容や範囲は調査中だ。
インターネットに情報流出の可能性も、事業復旧に向けて前進
アサヒグループホールディングスによると、今回のランサムウェア攻撃は国内のシステムに影響を与えており、海外のシステムが影響を受けた事実は現時点では確認されていないという。同社は情報漏えいの影響が確認された場合、速やかに報告するとしている。
事業の復旧について、アサヒビール全6工場での製造は2025年10月2日から再開しており、「スーパードライ」の出荷を一部再開した。同年10月15日からは「アサヒ生ビール」「スタイルフリー」「クリアアサヒ」「ドライゼロ」「ブラックニッカクリア」などの出荷を一部再開する予定だ。
アサヒ飲料は2025年10月8日時点で、群馬や富士山、富士吉田、北陸、明石、六甲の6工場で製造を一部再開した。同年10月9日からは岡山工場を含む全7工場で製造を一部再開する。アサヒグループ食品の全7工場は同年10月8日時点で、製造を一部再開した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
アサヒグループHD、サイバー攻撃で国内業務停止 情報漏えいは否定
アサヒグループホールディングスはサイバー攻撃により国内業務が停止したことを発表した。個人情報流出は確認されていないが、出荷・受注・顧客対応に深刻な影響が出ており、復旧時期は未定となっている。
「社外メールは受信不可」 アサヒグループHDのシステム障害、原因はランサムウェア
アサヒグループホールディングスは2025年9月に報告したサイバー攻撃によるシステム障害について、ランサムウェアによるものだと明らかにした。障害の発生したシステムの遮断措置など被害拡大防止や復旧に向けた取り組みを進めているという。
「ランサムウェアにデータを盗まれた!」ときに考えるべき最大の問題
ランサムウェア攻撃では、データを暗号化して恐喝する手法に加えて、データを窃取して「公開するぞ」と恐喝する手法も増えてきました。そこで今回はデータ窃取に目を向けて、ランサム被害の現場で起きた“怖い話”を紹介しましょう。
まずは眺めるだけでもOK インシデントの負担を減らす“画期的なシート”とは?
ランサムウェアインシデントが大きく世間を騒がせています。もはやいつ被害に遭うかどうか分からない今、事前対策の強化は必要不可欠です。このための画期的なドキュメントが登場したので紹介したいと思います。