Microsof、Copilotを大幅アップデート Excel自動化や多言語音声要約を強化:ITニュースピックアップ
MicrosoftはMicrosoft 365 Copilotの最新情報を発表した。会議の動画要約やMicrosoft Teamsでの多言語音声要約、Microsoft SharePointでのAI活用、Microsoft Excelの文脈理解強化など多岐にわたる。
Microsoftは2026年3月31日(現地時間)、同社のAIアシスタントである「Microsoft 365 Copilot」(以下、Copilot)の最新アップデートを発表した。今回の更新は会議内容の可視化や多言語対応、業務データ活用の高度化、管理機能の強化など、企業利用を意識したアップデートだ。
会議は動画で即座に把握、Excelは「文脈」で動く
主な新機能の一つに「Copilot Chat」における会議要約の強化がある。従来のテキスト要約に加え、重要な発言や場面を抜き出した動画形式の要約が提供される。これにより、長時間の録画を確認せずに議論の要点を短時間で把握できるようになる。録画された10分以上の会議が対象で、英語版から先行リリースされ、日本語などは順次対応予定だ。
「Microsoft 365 Copilotアプリ」においては、調査機能「Researcher」の出力形式が拡充された。レポートをプレゼンテーション資料やPDF、音声概要などへ変換でき、用途に応じた情報共有が容易になる。アプリには組織独自のフッターを追加でき、社内利用ツールとしての信頼性向上にも寄与する。「Notebooks」の操作性も刷新され、関連情報やチャット履歴を統合的に閲覧できる。
「Microsoft Teams」における音声要約機能も強化された。英語に加え、日本語や中国語、フランス語など複数言語に対応し、移動中などでも会議内容を把握しやすくなった。グローバルな業務環境での利用を想定した改善といえる。
「Microsoft SharePoint」では「AI in SharePoint」が導入された。自然言語でサイトやリストを構築できる他、コンテンツの分類や整理も自動化される。専門知識がなくても情報基盤を整備できる点が特徴で、Copilotの精度向上にもつながる。この機能にはAnthropicの「Claude」が採用された。
「Microsoft Excel」では「Work IQ」により、電子メールや会議、ファイルなどから関連情報を自動取得し、編集作業に反映する仕組みが追加された。ローカルファイルにも対応し、クラウド保存を前提としない柔軟な利用が可能となった。「Microsoft Word」では外部情報を参照した場合に出典が自動表示されるようになり、内容の信頼性確認が容易になる。
「Microsoft PowerPoint」ではフォントや箇条書きなどの書式を一括で整える機能が追加された。資料作成にかかる時間を削減し、内容検討に集中できる環境を整える狙いがある。
管理機能も強化された。「Microsoft Purview」のデータ損失防止機能がCopilotに拡張され、機密情報を含む入力や検索を制御できるようになった。管理者は参照元サイトの指定や除外、利用状況を可視化することで、コストやガバナンスを管理できる。
「Copilot Dashboard」では利用満足度や用途の分析が可能となり、組織全体での活用状況を把握できる。加えて、「Agent Builder」ではテンプレートを使った業務特化型AIの構築機能が提供され、大規模組織でのカスタマイズが見込まれる。
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