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管理ソフトに保存するパスワード数が減少傾向 NordPassの2026年調査セキュリティニュースアラート

Nord Securityは、平均的な管理パスワード数が減少したとの調査結果を発表した。減少した背景には、SSO利用や生体認証、パスキーの普及がある。

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 Nord Securityは2026年5月7日(現地時間)、NordPass利用者1509人を対象に1人当たりが管理している平均パスワード数に関する最新の調査結果を発表した。同社は2020年より、ユーザーが保持するパスワードの平均数を継続的に継続的に記録している。2020年2月時点の平均は80個であったが、パンデミックの影響により業務のオンラインシフトが進み、同年10月には100個へと急増した。その後も増加傾向は続き、2024年には過去最高の168個を記録していた。

2026年の調査で分かった、パスワード管理の変化

 2026年の最新データでは、平均数が120個へと減少に転じた。業務関連のパスワード数も、2024年の87個から67個へと減少した。この変化の要因として、ユーザーが新規サービスの利用開始時に利便性を優先する傾向を指摘した。また、GoogleやApple、Meta Platformsのアカウントを利用して各種サービスにログインできるシングルサインオン(SSO)の活用により、個別のパスワード作成を回避する傾向が強まったことが挙げられる。

 モバイル端末を中心にパスキーや顔認証、WebAuthnといった代替の認証手段も採用されている。生体情報を用いた認証は、独自のパスワードを記憶する負担を減らし、安全性を保ちつつログイン作業を簡略化する。

 NordPassの製品責任者カロリス・アルバシアウスカス氏は、パスワードがパスキーなどの新技術へ置き換わりつつある現状に期待を寄せている。ただし、管理するパスワード数が減った場合でも、アカウント総数自体は増え続けている点に注意を促した。

 大量のパスワード管理は、使い回しや単純な変更といった安全上の不備を招きやすい。放置された古いアカウントはサイバー犯罪の標的となり、情報の流出に気づかない恐れもある。同社は対策として、不要なアカウントの無効化、パスワードマネジャーの導入、20文字以上のパスワード設定、2要素認証(2FA)の有効化を推奨した。特にパスキーへの移行は、現在利用可能な認証手段において安全性と利便性が高い手段であると評価した。

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