検索
Special

コスト高騰とAI対応に悩む企業へ デル・テクノロジーズと考える5年先のITインフラの最適解:データ&AI時代を生き抜く柔軟な選択肢を

データと生成AIの活用が当たり前となった現在、それに耐えうるITインフラを整備する上でライセンス体系の変更やハードウェアコストの高騰、運用管理負荷に悩む企業は多い。加えて経営環境の変化に追従できる柔軟性も求められる。かつて運用の救世主だったHCIにも限界が見える中、デル・テクノロジーズが提唱する「選択肢を失わない次世代ITインフラ」の真価とは。

PC用表示
Share
Tweet
LINE
Hatena
PR

 生成AI活用が本格化する中、それを支えるITインフラ整備の悩みが深くなっている。代表的な課題はコストだ。ハイパーバイザーのライセンス体系変更やハードウェア調達コストの高騰はIT予算に大打撃を与えた。AIの進化スピードが速いことも悩みの種だ。あらゆる環境変化にさらされている現状、導入したインフラが短期間で陳腐化して、投資回収までの期間が長期化するリスクは大幅に高まっている。

 そんな中「いま決め切るのではなく、選択肢を失わないことが大事」と主張するのがデル・テクノロジーズだ。HCI(ハイパーコンバージドインフラ)から3層構成まで幅広いITインフラソリューションを展開している同社は「AI時代を見据えた変化対応力の高いプライベートクラウドソリューション」に注力している。

 では、データ&AI時代に「5年先を見据えたITインフラの最適解」とはどのようなものか。デル・テクノロジーズの真下英之氏、羽鳥正明氏にアイティメディアの内野宏信が話を聞いた。

※以下、敬称略

データ&AI時代、HCIのメリットがデメリットにつながるケースが増加

内野 昨今、IT部門には「AI投資を進めよ」との強いプレッシャーがかかっています。これに伴い、複雑化した既存システムや高コストなインフラ体質をどう改善するかといった現実に直面しています。多くの企業と接している真下さんは状況をどう見ていらっしゃいますか。

真下 お客さまと会話する中で一番多く聞くのは、「AI利用が前提になったが、何からどう始めればよいか分からない」との声です。ハードウェアコスト高騰を受けて「AIインフラをいつ購入すべきか判断が難しい」との相談も増えています。AI導入は決まっていてもインフラをどう見直すか方針を立てにくい状況です。

ALT
デル・テクノロジーズ 真下英之氏(法人営業統括本部 第一営業部 シニアアカウントマネージャ)

内野 昨今はデータ主権の問題もあり、データの重要度や特性に応じてオンプレミスとクラウドを使い分けてコストや運用効率を追求しなければなりません。運用プロセスやシステム構成そのものを見直す機運が高まっていますよね。

真下 実際、オンプレミスとクラウドとどう組み合わせるのかは大きな悩みの一つです。VM(仮想マシン)をやめるのか、コンテナをどう使うのか、そのための基盤は最適か、お客さまのワークロードごとに最適な提案をすることが重要と感じています。

内野 そうした中、オンプレミスのコスト/運用効率の点で仮想化基盤がスタンダードになり、運用負荷軽減の観点からHCIが広く採用されてきました。AI活用のインフラとして見ると、HCIでは対応が難しい面もあるのでしょうか。

真下 HCIのメリットがデメリットにつながるケースはあります。HCIはコンピュートとストレージが一体化したアプライアンス型なので、ストレージを増やすとCPUも増えます。AIで利用するためにデータ容量を増やすと、必要のないCPUまで増えてしまい、リソースのムダにつながることがあります。

羽鳥 また、HCIは3層構成の専用ストレージと比べてデータサービス機能に不利な面があります。例えばSSDのデータ削減では、専用ストレージが5対1(80%削減)のところ、1.5対1(約33%削減)程度にとどまります。昨今はSSD価格が高騰しているため、データ削減効果はインフラ導入価格に直接影響します。

 HCIはハイパーバイザーとハードウェアとの一体型なので、ライセンスが高騰した場合にハイパーバイザーだけを切り替えることも困難です。環境変化に合わせてシステムを柔軟に作り替えることができないため投資判断も遅くなります。もちろん、HCIにもメリットはあります。そのメリットを生かしながらインフラを見直すことが求められています。

マルチハイパーバイザーで自動化ツールを統合、インフラを見直すための4つのポイント

内野 HCIのメリットは運用のシンプルさですが、ライセンスコストの変動や経営環境変化に伴うワークロードの変更なども考慮しなければならない、かといって3層構成に戻るのも難しい。HCIのようなシンプルさ、運用効率の良さを生かしながら、変化対応力を獲得するには何が必要なのでしょうか。

羽鳥 1つ目は、マルチハイパーバイザー対応です。単一のハイパーバイザーを使い続けるのではなく、必要に応じて別のハイパーバイザーに切り替えられるようにします。「このハイパーバイザーの方がコストメリットが高い」「既存のHCIの方が運用管理しやすい」など、複数の選択肢からワークロードごとに適切な手段を選べます。

ALT
デル・テクノロジーズ 羽鳥正明氏(インフラストラクチャー・ソリューションズ営業統括本部 製品本部 PowerFlex & Dell Private Cloud 製品スペシャリスト)

 2つ目は、既存ハードウェアの流用です。一般にインフラを見直す場合、新規構築してデータやシステムを移行する方法が選択されます。既存ハードウェア上で移行することは複雑な作業が伴い困難だからです。そのため、ハードウェアやライセンスを新規導入するコストが発生します。既存ハードウェアを流用できれば、こうしたインフラコストを大幅に削減できます。

 3つ目は、一貫した操作体系です。インフラの見直しに伴って新しいソフトウェアの管理方法を学習することは大きな負担です。数十年慣れ親しんだ操作が変わることで想定外のミスも発生しやすくなります。インフラが変わっても操作体系は変わらず、簡単に使い始められることが求められます。

 4つ目は、統合的な自動化です。運用を自動化するさまざまなツールやAPIが提供されていますが、特定の分野に限定されることも多く、“自動化のサイロ化”を招いています。APIやプラグインで複数のツールをまとめ、1つの統合的なコンソールで管理できるようにすることで、運用の効率的な自動化・標準化を目指します。

真下 将来のシステム像が決まっていなくても、現状を見える化し、段階的に拡張できる基盤を選ぶことで、変化に柔軟に対応できます。

HCIのような使い勝手を3層構成のプライベートクラウドで実現するDPC

内野 貴社はHCIや3層構成のソリューションを提供していますが、4つのポイントにどう応えているのですか。

真下 HCIとしてはデル・テクノロジーズとVMwareが共同開発した「VxRail」があり、3層構成のシステムとしては「Dell Private Cloud」(DPC)がありますが、AI活用の本格化を見据えて、VxRailからDPCへ移行を検討するお客さまが増えています。

羽鳥 DPCはオンプレミス環境にプライベートクラウドを構築、管理できるソリューションであり、3層構成の柔軟性を維持しながらHCIのような使い勝手を実現できます。デル・テクノロジーズのハードウェアとサードパーティーの仮想化基盤やソフトウェアを柔軟に組み合わせ、プライベートクラウド環境を実現します。

ALT
Dell Private Cloudはコンピュート、ネットワーク、ストレージを共有リソースプールとして動的に管理することで、3層構成の柔軟性を維持しながらHCIのような使い勝手を実現する(提供:デル・テクノロジーズ)《クリックで拡大》

 DPCの中核を成すのが自動化ツール「Dell Automation Platform」(DAP)です。DAPでは、デル・テクノロジーズが提供しているブループリントがカタログ化されています。ブループリントとはITインフラを自動化する設計図のようなものですが、それに沿ってソフトウェアをインストールしたり、コンフィギュレーションを更新したりできます。ITインフラの可視化やクラスターの拡張・縮退、ライフサイクル管理、AIOpsを利用したモニタリングなども実施できます。HCIのような使い勝手を3層構成のITインフラで実現した基盤とも言えます。

ALT
Dell Automation PlatformはAI、プライベートクラウド、エッジ環境にわたるITインフラの運用や管理を簡素化・自動化する(提供:デル・テクノロジーズ)《クリックで拡大》

内野 調達・配備・設定・運用の自動化やリソース、コストの可視化を軸に、文字通りの「プライベートクラウド」が手に入るわけですね。

羽鳥 HCIでは果たせなかった運用を3層構成のメリットを生かして実現できる点も特徴です。例えば、「VMware vSphere」から「Microsoft Hyper-V」や「Nutanix AHV」に移行するなどハイパーバイザーの切り替えにも対応し、ハードウェアの流用も可能です。「Dell PowerEdgeサーバー」や「Dell PowerStore」などを利用しますが、新規導入だけでなく、既存のデル・テクノロジーズのハードウェアにDAPをインストールして利用できます。

内野 運用方法が変わることを嫌う傾向も強いですが。

羽鳥 一貫した操作体系の点では、DPCエクステンションを利用して、他システムとの統合が可能です。例えば、使い慣れた「VMware vCenter」の管理画面にDPCのメニューを表示させて、既存の運用方法を維持したまま、新しい環境にスムーズに移行できるようにします。

 統合的な自動化の点では、CI/CDとの連携や「Ansible」「Terraform」でのIaCの利用も可能な他、独自のブループリントを作成してバックアップやネットワーク機器のファームウェアアップデートも自動化できます。生成AIのプロンプトでブループリントを作成するツールも提供しています。

導入企業は「HCIのように使えるだけでなく、AIインフラへの先行投資になる」と評価

内野 自動化のサイロ化という話もありましたが、ブループリントはサイロ化・属人化を抑止するドキュメント代わりになりそうですね。使い慣れた運用環境はそのままで、各社固有のやり方に合わせて運用を標準化・自動化できる他、IaCのようなまさにクラウド流の運用にも高度化できるDAPの意義は大きいです。インフラ構成の柔軟性も獲得できることを考えると、規模を問わず多くの現場の悩みに応えられそうですが。

羽鳥 DPCは中小規模から大規模まで幅広く利用いただけます。専任担当者が1人しかいない「一人情シス」の小規模環境、ストレージの専門知識がないIT部門、運用管理体系を変えたくない大企業など、さまざまな企業で採用されています。

ALT
アイティメディア 統括編集長 内野宏信

内野 参考になる移行事例はありますか。

真下 VxRailからDPCへ移行したお客さまの事例があります。既存のHCI環境からDPCに移行することで、ストレージ、ホスト、ライセンスを含む導入・運用コストを大幅に削減しました。さらに、本来のシステムを支えるだけでなく、将来的にはAI開発基盤としても活用できるよう、先行投資として予算を拡大いただいたこともポイントです。HCIでは対応が難しいGPUの搭載や拡張も視野に入れたインフラとして、活用の幅を広げることができました。

 また、DPCはコンピュートとストレージを個別に拡張でき、導入・運用の自動化にも対応します。単に以前の構成へ戻るのではなく、こうした点に新たな価値を感じていただくケースもあります。

内野 メリットには納得できても運用やインフラの見直しは簡単ではありません。まず何から始めるべきだと思いますか。例えば、現状把握や目的に応じたロードマップの策定などはご支援いただけるのですよね。

真下 もちろんです。先が見通せない中で重要なのは、いま決め切ることではなく、変化しても選択肢を失わないようにすることです。AIインフラの価格は右肩上がりなので「できるだけ早くAIインフラを導入する」ではなく、「システムを見える化して段階的にAIインフラへ移行する」という考え方が重要です。DPCを通じて、お客さまが変化に柔軟に対応できるよう支援することが、デル・テクノロジーズの役割だと考えています。

羽鳥 DPCはソリューションですが、中核を成すのは自動化ツールのDAPです。DPCだけでなく、AIやエッジ、OTなどを含めて、エンタープライズ全体をサポートできるのがデル・テクノロジーズの強みです。どうすればコストを削減できるのか、将来的にどうAIを活用すればよいのかまで含めて、お客さまを支援します。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


提供:デル・テクノロジーズ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2026年11月14日

ページトップに戻る