【今売れています!】人気のコンデジ「GR」シリーズ。特徴とモデル選びのポイントを紹介!
「RICOH GR III」は発売から2年以上経ちながら、各種販売サイトのランキングで未だ上位に登場しているリコーのコンパクトデジタルカメラです。今回はGRの人気の理由や、IIIとIIIxの違い、おススメのオプション製品などをご紹介します。
「RICOH GR III」は発売から2年以上経ちながら、各種販売サイトのランキングで未だ上位に登場しているリコーのコンパクトデジタルカメラです。
ズームができない「単焦点レンズ」を搭載した一見不便にも思えるカメラでありながら、撮れる写真のクオリティや他にはない趣味性の高さが特徴です。
2021年10月には、より美しい「ボケ」を楽しめる派生モデルの「GR IIIx」が登場し、メーカーが製品の供給不足をアナウンスするほどの人気を博しています。
今回はGRの人気の理由や、IIIとIIIxの違い、おススメのオプション製品などをご紹介します。
そもそも「GR」ってどんなカメラ?
「GR」はリコーイメージングが製造・販売するコンパクトデジタルカメラです。その歴史は1996年に発売されたフィルムカメラ「GR1」にさかのぼります。
ワイシャツの胸ポケットにも入るコンパクトさでありながら、自動露出による撮影のしやすさや金属ボディによる信頼性の高さで、アマチュアのカメラマンだけでなくプロのサブカメラとしても愛用されました。また初代GR1の広角28mmレンズは後日「M型ライカ」用に改修され単品販売されたほど、画質が高く評価されています。
フィルムカメラとしてのGRは2001年に発売された「GR1V」が最後となりますが、2005年にデジタルカメラとなった「GR DIGITAL」が登場。その後進化を重ね、現行モデルのGR IIIとGR IIIxは伝統の28mm広角レンズや金属ボディはそのままに、手ブレ補正や像面位相差オートフォーカスを備えたモダンなカメラとなりました。
何より、ポケットサイズでありながら一眼レフやミラーレスカメラで使われている「APS-C」サイズの大型センサーを備えかつ美しい写真が撮れるという点では、まさに唯一無二と言っていいカメラなのです。
写真はスマホで撮れば十分じゃないの?
記録写真としてはその通りかもしれません。最近のスマートフォンは望遠や超広角など複数のカメラを搭載する「複眼化」で、画角を変えて写真を撮れるようになりました。またデジタル処理で背景ボケを作ることができるなど、日常の記録カメラとしては十分以上の機能を有しています。
スマホでできることは全てスマホに任せるのが合理的に思えますが、人は好きなものにはこだわりたいもの。機械式の腕時計を身に付けたり、音楽を聴くときは高音質なミュージックプレーヤーを使ったりする人がいるように、日常の思い出を美しい写真で残したい人には、スマホではなくカメラを使う方が多いようです。
流行のミラーレスカメラとどう違う?
デジカメで昨今人気なのが「ミラーレスカメラ」です。従来の「一眼レフカメラ」と比べて小型化されたミラーレスカメラですが、交換レンズと組み合わせるとやはり大きく、持ち出す際にはある程度の「気合い」が必要になります。
どんなに高機能なカメラでも、撮りたいと思ったときに持っていなければ写真は撮れません。その点、ちょっとしたお出かけでもポケットに収まるのがGRのメリットです。サコッシュやヒップバックにも問題なく収納でき、カメラ用にバックを追加したり新調したりする必要もありません。
GRシリーズはレンズが交換できませんが、普及価格帯のミラーレスカメラと同等かそれ以上となるAPS-C型のイメージセンサーを備えており、コンパクトながら画質に遜色はありません。
ピントを合わせたりシャッターを切ったりすることはタッチパネルで行えますし、スマートフォンの専用アプリと連携して写真の転送も行えます。
GRなら「広く撮る」と「キレイにぼかす」をチョイスできる
現在販売されているGRは2モデルです。28mm相当の広角レンズを備えたGR IIIと、40mm相当のレンズを備えたGR IIIx。どちらもAPS-Cというスマホと比べると非常に大きなイメージセンサーを備え、暗いところでも綺麗に撮れたり、背景が綺麗にボケたりといったメリットがあります。
GR IIIxの方がレンズの違いによりほんの少し重いだけでそれ以外の機能に違いはなく、28mmか40mmかというレンズの好みで選択すれば良いのですが、そう言われてもイメージできないという方も多いでしょう。
例えるならば、28mmは一般的なスマホのレンズと同じ範囲が写るレンズで、40mmは人が無意識にものを見ている時の視野に近い範囲が写るレンズとなります。例えばレストランで写真を撮るときに、カウンター席なら28mmだとちょうどいいでしょうし、余裕のあるテーブル席であれば40mmの方が良いかもしれません。
また背景ボケについては一般的にレンズの焦点距離が長い方が大きくなります。ぼかした写真が好みなら GR IIIxを、背景を生かした撮影をしたいならGR IIIを選びましょう。なおGR IIIであっても大型センサーとF2.8という明るいレンズのため、ボケで被写体を浮き上がらせる撮影が楽しめます。
なおどちらのモデルも「クロップ撮影」が可能です。例えるならばスマホのデジタルズームと同じですので、撮影解像度は減ってしまいますが、 GR IIIであれば35mm/50mmmに、GRIIIxであれば50mm/71mm相当の画角で撮影できます。GR IIIxの71mmという画角は、一般的なレンズ交換式カメラの標準ズームレンズで言えば望遠端に相当します。もしGR III とGR IIIxの2台持ちなんてことをすれば、広角から中望遠までスムーズに撮影できちゃいます。
GRシリーズはこんな人におすすめ!
GRシリーズはモデルサイクル(次機種発売までの期間)が長めで、その間に度々ファームウェアのアップデートが提供されるので、新しい機能を使うために毎年カメラを買い替えなければならないということがありません。
現にメーカーのリコーイメージングでは、2022年も全国で複数回のユーザー向けイベントを実施するなど、コミュニティを大切にする方針のようです。
- 写真を撮るのが好き
- 撮った写真はSNSで共有したいし、写りで差をつけたい
- だからといって大きなカメラは持ち歩きたくない
こんな条件に該当する人は、持ち運びはさりげなく、そして写りではスマホに圧倒的な差をつけられるGRシリーズが、いいパートナーになるかもしれませんね。
利用シーンを広げるオプションの数々
長く愛されてきたGRには、使い勝手を高めたりデザイン性を増したりできるアイテムが広く用意されています。カスタマイズするとより愛着が増しますよ。
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