世界で売れているホンダのバイク、不向きな人はいるの? バイクジャーナリストが最近の動向を踏まえて解説
「ホンダ」は、日本4大バイクメーカーの中で最多のラインアップ数を誇り、世界販売台数において約4割もの市場占有率を誇っています。これだけ世界中のライダーから支持されているメーカーですが、ホンダのバイクに向いていない人はいるのでしょうか。
「ホンダ」は、日本4大バイクメーカーの中で最多のラインアップ数を誇り、世界販売台数において約4割もの市場占有率を誇っています。これだけ世界中のライダーから支持されているメーカーですが、ホンダのバイクに向いていない人はいるのでしょうか。バイクジャーナリストである筆者が、ここ3年以内の傾向を踏まえて解説しましょう。
大屋雄一
モーターサイクル&自転車ジャーナリスト。短大卒業後、好きが高じて二輪雑誌の編集プロダクションに就職し、6年の経験を積んだのちフリーランスへ。ニューモデルの試乗記事だけでもこれまでに1500本以上執筆し、現在進行形で増加中だ。また、中学~工高時代はロードバイクにものめりこんでいたことから、10年前から自転車雑誌にも寄稿している。キャンプツーリングも古くからの趣味の一つであり、アウトドア系ギアにも明るい。
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2022年の販売台数トップはホンダ
2022年、全世界で約5000万台ものバイクが販売されました。メーカー別で見ると、トップはホンダで占有率は約4割、3位がヤマハで約1割となっており、日本の2社だけで市場のおよそ半分のシェアを占めていることになります。
ちなみに2位、4位、5位はいずれもインドの大手バイクメーカーで、新興国の勢いの良さがこのデータからもお分かりいただけるでしょう。
ホンダとヤマハが世界的に売れている理由としては、日常的な移動手段として活躍するスクーターから、趣味性の強い大型バイクまで、各国のライダーのニーズに合わせて幅広くラインアップしていることが挙げられます。
その結果が好調な販売台数に結び付いており、特にトップのホンダについては「向いていないライダー」はいないと言ってもいいかもしれません。
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初心者からベテランまで、万人向けのメーカー
2016年、そして2020年と段階的に排ガス規制が厳しくなり、この影響で各社はラインアップの整理を余儀なくされました。人気モデルについてはエンジンに手を加えるなどして、排ガス規制に適合させた上で販売を継続。そうでない車種はディスコンとなります。
それを踏まえた上で最新のホンダのラインアップを見てみると、全くと言っていいほど隙がありません。筆者はラインアップの大半を試乗していますが、そのインプレッションに共通するのが「圧倒的な扱いやすさ」です。エンジンにしろハンドリングにしろブレーキにしろ、ライダーを慌てさせることがありません。
ホンダのバイクは優等生などと表現されることが多いのですが、全くもってその通り。初心者におすすめしやすいのはもちろん、ベテランライダーであっても疲労時はこの扱いやすさに助けられることもあり、まさに万人向けのメーカーと言えるでしょう。
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他人とかぶるのが絶対に嫌な人は向かない可能性も
さて、あえてホンダが向いていないライダーを考えてみます。バイクに乗ることが自己表現の一環で、他人とかぶるのが絶対に嫌という人は、あまり向かないかもしれません。
事実、原付二種クラスではホンダの「CT125・ハンターカブ」と「PCX」が、126~250ccの軽二輪クラスでは「Rebel 250」と「PCX160」が販売台数の上位を独占しており、街中で見かける数でも圧倒しています。特に都内を走っていると、これらにすれ違わない日は絶対にないと断言できるほどです。
ただこれについても裏を返せば、売れているからこそアフターマーケットのパーツメーカーが注力する理由にもなっており、カスタマイズパーツが豊富にあることから、自分だけの1台を製作しやすいとも言えます。
また、人気車種ほどリセールバリューが高く、カスタマイズの内容によっては査定が上がることも少なくありません。思い切ってホンダの人気車種を手に入れ、カスタマイズに没頭するのも悪くないでしょう。
筆者は2016年1月から2021年1月までの5年間、ホンダの「NC750S」というモデルを所有しており、新車からおよそ2万km走行しましたが、トラブルらしいトラブルは一度も経験していません。
また、近年の250cc以下のモデルは主にタイで作られていますが、海外生産だからといって品質が落ちたという話も聞きません。こうした耐久性の高さも含め、致命的な欠点がないのがホンダなのです。
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