「125cc(原付二種)ネイキッドバイク」おすすめ4選 排気量が小さくても存在感抜群! 個性が光る外車も紹介【2023年7月版】
「ネイキッド」とは、カウリングのないスタンダードなオンロードモデルのバイクで、エンジンやサスペンションなどの機能パーツがそのまま見えることから、バイクらしいスタイリングで人気を集めています。
「ネイキッド」とは、カウリングのないスタンダードなオンロードモデルのバイクで、エンジンやサスペンションなどの機能パーツがそのまま見えることから、バイクらしいスタイリングで人気を集めています。
現在、維持費の安い原付二種(125cc)クラスにはどんなネイキッドモデルがあるのか、海外メーカーも含めて紹介しましょう。
大屋雄一
モーターサイクル&自転車ジャーナリスト。短大卒業後、好きが高じて二輪雑誌の編集プロダクションに就職し、6年の経験を積んだのちフリーランスへ。ニューモデルの試乗記事だけでもこれまでに1500本以上執筆し、現在進行形で増加中だ。また、中学〜工高時代はロードバイクにものめりこんでいたことから、10年前から自転車雑誌にも寄稿している。キャンプツーリングも古くからの趣味の一つであり、アウトドア系ギアにも明るい。
→著者のプロフィールと記事一覧
125ccは各国のライセンスの関係でグローバルモデルが多い
日本では小型自動二輪免許を取得すると、一般公道で排気量125cc以下のバイクに乗ることができます。EU(欧州連合)ではA1ライセンスがこれに該当し、125cc以下かつ最高出力が15ps以下と定められています。
そのため、このクラスは世界各国の二輪メーカーが注力しており、若者が欲しがるようなアグレッシブなスタイリングのバイクが多いのです。それはネイキッドも同様で、小さいながらも存在感は抜群です。
125ccネイキッドバイク:スズキ GSX-S125 ABS
- 価格:42万200円(税込、以下同)
- エンジン形式:124cc水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
- 最高出力・最大トルク:15ps/10500rpm・11Nm/8500rpm
- 車重:135kg
- シート高:785mm
125ccフルカウルスポーツの「GSX-R125」をベースに、ネイキッド化したモデルが「GSX-S125」です。ネイキッドの中でも特にアグレッシブなスタイリングのモデルは“ストリートファイター”と呼ばれ、スズキでは“GSX-Sシリーズ”がそれに該当します。
「GSX-S125」も鋭利なデザインのラジエーターシュラウドを採用するなどして、シリーズ共通のイメージを見事に構築しています。最高出力15psを発揮する水冷単気筒エンジンは、7000rpmから上の回転域で明確にパワーが盛り上がるという典型的な高回転型で、小排気量車ならではの回す楽しさにあふれています。
足周りを含むシャシーは基本的に「GSX-R125」と共通なのですが、こちらは乗車姿勢がアップライトなこともあって、さらに軽快なハンドリングとなっています。これだけ楽しめる125ccネイキッドが42万200円というのは驚きでしかなく、ベテランライダーのセカンドバイクとしてもおすすめです。
125ccネイキッドバイク:ホンダ CB125R
- 価格:47万3000円
- エンジン形式:124cc水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
- 最高出力・最大トルク:15ps/10000rpm・12Nm/8000rpm
- 車重:130kg
- シート高:815mm
新世代“CBシリーズ”の末弟として2018年に発売されたのが「CB125R」です。ヘッドライトが丸目1灯なので、先に紹介したスズキの「GSX-S125」ほどアグレッシブなスタイリングではありませんが、凝縮感のある外観は近未来的でもあり、新世代を名乗るに相応しい仕上がりとなっています。
エンジンは2021年モデルでハイメカニズムなDOHCとなり、最高出力は13psから15psへと引き上げられました。また、このタイミングでフロントフォークは上位モデルと同じ構造のSFF-BPとなるなど、足周りもグレードアップしました。
価格は「GSX-S125」より5万円ほど高めですが、250ccクラス顔負けのブレーキセットやラジアルタイヤを装着しており、その価格差に納得できます。原付二種でも上質感を大切にしたい人にピッタリな1台でしょう。
125ccネイキッドバイク:KTM 125デューク
- 価格:64万5000円
- エンジン形式:124.7cc水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
- 最高出力・最大トルク:15ps・--Nm
- 車重:139kg(乾燥)
- シート高:830mm
オーストリアのKTMが“デューク”という名のネイキッドモデルを発売したのが1994年のこと。以降、バリエーションを増やしつつ現在までその歴史が続いています。
「125デューク」はシリーズの末弟ですが、同社の象徴でもある美しいトレリスフレームに、WP製の高性能な前後サスペンション、グレードの高いブレーキセット、そしてクラスを超えた幅の広いラジアルタイヤなど、設計において一切妥協していないことが分かります。
搭載されている水冷単気筒の最高出力は、「GSX-S125」や「CB125R」と同じ15psですが、実際に走らせてみるとレスポンスが快活なこともあり、「125デューク」が一番パワフルに感じられます。
また、上位モデルの「250デューク」や「390デューク」とシャシーが共通ということもあり、ハンドリングには常に余裕があるのも魅力の一つ。この特徴的なスタイリングに惚れてしまったら買いでしょう。
ライター厳選、おすすめのバイク用品はコレ!
125ccネイキッドバイク:SWM ヴァレーゼ125
- 価格:62万7000円
- エンジン形式:124.7cc水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
- 最高出力・最大トルク:15ps/10500rpm・11Nm/8000rpm
- 車重:136kg(乾燥)
- シート高:820mm
最後に紹介するのは、2014年に復活したイタリアンブランド、SWM(スピーディ・ワーキング・モータース)のスタイリッシュなネイキッド「ヴァレーゼ125」。2019年の春からヨーロッパ市場で販売されており、日本に上陸したのは2020年です。
ヘッドライトは丸目1灯というベーシックなものですが、真っ赤なトレリスフレームをはじめ、剛性の高そうな倒立式フロントフォークやスイングアーム、グラマラスなボディワークなど、イタリアならではの美しさが随所に感じられます。
水冷単気筒エンジンは、KTMの「125デューク」に匹敵するほどの元気の良さを感じさせる一方で、ハンドリングは穏やかで扱いやすく、ライダーを慌てさせることがありません。
ブレーキは前後連動タイプで、リヤを踏んだときにフロントも強めに作動してしまいますが、気になったのはその程度。3年前の49万5000円という価格からだいぶ上がってしまいましたが、人とは違う原付二種ネイキッドがほしい人に選んでほしい1台です。
ライター厳選、おすすめのバイク用品はコレ!
今売れている「バイクアクセサリ」をチェック!
30日間無料でお試し 音楽聴き放題!
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「125cc(原付二種)スポーツバイク」おすすめ5選 ネイキッドやスーパースポーツ、オフロードタイプも【2023年6月版】
通勤通学ユーザーを中心に人気を集めているのが、排気量50cc超125cc以下の「原付二種クラス」です。勢いよく売れているのはスクータータイプですが、左手と左足での変速操作を必要とするMT(マニュアルトランスミッション)車も、趣味性の高いモデルとして昔から根強く支持されています。
【人気の125cc】ホンダ「CT125・ハンターカブ」が支持されている理由 原付二種界のSUV、見た目も中身もタフ
エンジンの排気量が50cc超125cc以下で区分される「原付二種」クラス。通勤通学ユーザーに人気の高いスクータータイプが販売台数ランキングの上位を占めていますが、そんな状況でも常にトップを争うほど売れに売れているのが、ホンダの「CT125・ハンターカブ」です。
軽二輪クラスに新星スクランブラー・ホンダ「CL250」現る! 普段着感覚で付き合えるオールマイティーな魅力を紹介
ンダから、およそ20年ぶりに“CL”という伝統の車名を冠したスクランブラー「CL250」が誕生しました。ベースはクルーザータイプの「レブル250」で、エンジンやフレームなど主要パーツを共有しながら、見事にスクランブラースタイルに仕立てています。そのオールマイティーな魅力について紹介しましょう。
「250ccフルカウルスポーツバイク」おすすめ4選 スピードの象徴! 見た目はもちろん走りもレーシーなモデルを紹介【2023年7月版】
「フルカウルスポーツバイク」は、いつの時代も“スピード”の象徴であり、多くのライダーの心をひきつけています。最新の250ccクラスにもそうしたモデルが多数存在し、車検がないことから若年層を中心に人気を集めています。
【人気の250cc】スズキ「Vストローム250」がライダーたちをひきつける理由 250ccクラス最強のロングツアラー
今回紹介するのは、スズキの「Vストローム250」というアドベンチャーモデル。2023年7月でリリース期間は丸6年となりますが、初登場時から変わらずコンスタントに売れているという珍しい機種です。いったい何がライダーたちをひきつけるのか、詳しく解説しましょう。










