コラム

日本のヘルメットブランド「カブト」はなぜ人気? “コスパ最強”だけじゃない魅力とは

バイク用と自転車用のヘルメットを幅広くラインアップするブランド「カブト(Kabuto)」。日本のメーカーでありながらコストパフォーマンスに優れ、世界最高峰のレースに出場するライダーやチームとも契約するなど、海外でも大人気なのです! 本記事では、その人気の理由に迫ります。

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 バイク用と自転車用のヘルメットを幅広くラインアップするブランド「カブト(Kabuto)」。日本のメーカーでありながらコストパフォーマンスに優れ、世界最高峰のレースに出場するライダーやチームとも契約するなど、海外でも大人気なのです! 本記事では、その人気の理由に迫ります。


※イメージ

大屋 雄一

モーターサイクル&自転車ジャーナリスト。短大卒業後、好きが高じて二輪雑誌の編集プロダクションに就職し、6年の経験を積んだのちフリーランスへ。ニューモデルの試乗記事だけでもこれまでに1,500本以上執筆し、現在進行形で増加中だ。また、中学~工高時代はロードバイクにものめりこんでいたことから、10年前から自転車雑誌にも寄稿している。キャンプツーリングも古くからの趣味の一つであり、アウトドア系ギアにも明るい。

→著者のプロフィールと記事一覧

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トップアスリートの信頼を得ている世界的ヘルメットメーカー

 「カブト」の歴史を簡単に紹介しましょう。戦後間もない1948年、大阪府東大阪市に自転車のハンドルグリップを製造する会社が設立されます。社名は「大阪グリップ化工株式会社」と言い、頭文字である「OGK」が今に続いています。

 東京オリンピックが開催された1964年には自転車用ヘルメットの開発をスタート。1982年にその用品事業部が分社化されて「オージーケー販売株式会社」が設立されました。


1964年に自転車用ヘルメットからスタートしたカブト

 2006年、社名が「株式会社オージーケーカブト」となり、ブランド名は「OGK」から「カブト」へ。自転車用ヘルメットでは、これまでにオリンピックでいくつものメダルを獲得しているほか、ツール・ド・フランス参戦チームへの供給など、トップアスリートの信頼を勝ち取っています。

 また、1986年から参入したバイク用ヘルメットでも、最高峰のレースカテゴリーであるモトGPやSBKの参戦ライダーと契約を結んでおり、今や世界的なヘルメットメーカーの一つに数えられています。

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カブトの自転車用ヘルメットをチェック!

バイク用・自転車用ともにラインアップが豊富

 そんな世界的に知られるまでに成長したカブト。特徴の一つとして挙げられるのが、豊富なラインアップです。まずバイク用については、ロードレースにも対応するフルフェイスから、チンガードが上下するシステムヘルメット、ジェットヘルメット、そしてデュアルパーパス用と、全く隙がありません。


オフロード向けの「ジオシス」

 また自転車用も、オリンピックにも使われた競技専用モデルを筆頭に、ロードレース用、オフロード向け、普段使いしやすい帽子タイプ、そしてかわいらしいキッズ用まで、こちらのラインアップもバイク用に負けていません。


帽子タイプのヘルメット各種

眼鏡と干渉しないシールドを備えた「キャンバス・スマート」

カブトのバイク用ヘルメットをチェック!

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優れたコストパフォーマンスで頭角を現す

 カブトのヘルメットは、バイク用ではシヨウエイやアライに続く第3の勢力として知られており、この2社に対して比較的安価なことはユーザーにとって見逃せません。


「F-17 Mips」をベースに作られたアレイシ・エスパルガロ選手のための特別カラー

 フルフェイスの最高峰モデル同士で比べてみましょう。カブトのフラッグシップは「F-17」シリーズで、ソリッドカラーは5万7200円(税込、以下同)です。

 これに対してシヨウエイの旗艦フルフェイスである「X-Fifteen」は7万7000円、アライの「RX-7X」は6万6000円ですので、カブトの安さが際立ちます。もちろん安価だからといって、安全性や機能面において劣るということはありません。


F-17シリーズのさまざまなグラフィックモデル

 さらにほぼ全てのラインアップにおいて、バイク用ならグラフィックモデルが、自転車用ならカラーバリエーションが豊富に用意されています。どれにしようか迷ってしまうほどですが、バイクの車体色やファッションと合わせやすいのはうれしいポイントですね。

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カブトの自転車用ヘルメットをチェック!

バイク用で培われたテクノロジーを自転車用へ

 普段からバイクにもスポーツサイクルにも乗っている筆者がカブトに対して魅力を感じている部分は、両ジャンルにおける技術のリレーションです。


バイク用と自転車用の両方を販売するメーカーは意外と少なくない

 カブトが取得した特許システムの一つに「ウェイクスタビライザー」があります。これは気流をコントロールして首への負担を軽減するもので、最初はバイク用として開発されました。

 この技術は次々と新製品に採用され、ついには自転車用の「エアロ・R2」というモデルにまで導入されたのです。バイクや自転車用だけでなく、ウインタースポーツ用や登山用など、幅広くラインアップしているヘルメットメーカーは海外に多いのですが、こうしたジャンルを超えての特許技術の採用例は、あまり多くはないのです。


帽体付近に発生する気流をコントロールするウェイクスタビライザー(出典:オージーケーカブト公式サイト

エアロ・R2に採用されたウェイクスタビライザー(赤い点線部分)(出典:オージーケーカブト公式サイト

 余談ですが、カブトと契約しているモトGPライダーに、アレイシ・エスパルガロという選手がいます。彼はトレーニングにロードバイクを取り入れており、プロのサイクリング選手並みのフィジカルを有しています。

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 そんな彼の自転車好きが高じて昨秋に開催された日本グランプリでは、カブトと漫画「弱虫ペダル」がコラボしたヘルメットをかぶって出走しました。当日、現地には作者であり元バイク乗りの渡辺航氏が訪れています。


小野田坂道をはじめ、人気キャラクターが描かれたヘルメット

カブトのバイク用ヘルメットをチェック!

日本ブランドだからこそ、日本人の頭にフィットする

 日本人を含むアジア系の人種は、真上から見た頭蓋骨の形がラウンドタイプと言われています。これに対して欧米人の頭蓋骨は前後に長いオーバルタイプのため、海外ブランドのヘルメットは、日本人にフィットしにくいことがあります。無理にかぶると側頭部が強く干渉してしまい、頭痛が発生する要因になるのです。


筆者が使用しているカブトの「エアロ・R2 Mips」

 カブトは日本発祥のブランドですので、アジア人の頭部骨格に合わせた設計を採用しています。そのため、多くの日本人にピッタリとフィットするのです。

 筆者はこれまでに自転車用のカブト製品を5つ購入していますが、部分的に痛いなどの不快感が発生したことは一度もありません。そうした部分も含めて、自信を持っておすすめできる数少ないヘルメットブランドです。

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