製品比較

「光る」「見た目がSFっぽい」だけじゃなかった 「ゲーミングスマホ」は普通のスマホと何が違う? 3つのポイントで解説(1/2 ページ)

「ゲーミングスマホ」というカテゴリ名はよく目にするものの、実際のところ、そういった製品は普通のスマートフォンと比べてどのような点が異なっているのでしょうか。ここでは、スマートフォンでのゲーム体験においてどんなメリットがあるのかを軸に、3つの視点から「ゲーミングスマホ」の特徴について解説していきます。

advertisement
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 「ゲーミングスマホ」というカテゴリ名はよく目にするものの、実際のところ、そういった製品は普通のスマートフォンと比べてどのような点が異なっているのでしょうか。


「ROG Phone 9 Pro Edition」(出典:ASUS

 ここでは、スマートフォンでのゲーム体験においてどんなメリットがあるのかを軸に、3つの視点から「ゲーミングスマホ」の特徴について解説していきます

advertisement

井上晃

スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway

→著者のプロフィールと記事一覧

優れたグラフィック性能と冷却システム:長く快適にプレイできる

 ゲーミングスマホ最大の特徴は、高性能なプロセッサーやGPUを備えており、さらにそのパフォーマンスを長時間に渡って発揮させるための強力な冷却システムを備えていることです


「ROG Phone 9 Pro Edition(ROG9PRO-BK24R1T)」に付属する外付けクーラー「AeroActive Cooler X Pro」(出典:ASUS

 プロセッサーやGPUは動作に伴って熱を発していき、高温になると故障を防ぐために、わざと性能を落とす場合があります。この機能を「サーマルスロットリング」と言います。

 長時間ゲームプレイを快適に行うためには、このサーマルスロットリングが起こりづらい、優れた排熱機構を備えていることが重要になるのです。

 もちろん、ゲーミングスマホと銘打っていない端末でも、フラグシップモデルやハイエンドモデルならば、しっかりした排熱機構を備えています。ゲーミング用途をうたうスマホの場合、機種による差こそあれ、冷却性能に注力した設計がされている可能性が高くなるというわけです。

advertisement

 熱をうまく逃がすベイパーチャンバーという技術や、液冷式、内蔵ファン、外付けクーラーなど、冷却・排熱方法は機種によってさまざまです。

 例えば、ゲーミングに適さないスマートフォンでは、オープンワールドのアクションゲームやFPSゲームなど、グラフィック負荷の高いゲームをプレイすると10~30分程度で発熱が進み、性能が低下する可能性が高くなります。

 しかし、強力な排熱機構を備えたゲーミングスマートフォンならば、1時間以上のプレイでもパフォーマンスを維持できることもあります。

ディスプレイ性能:滑らかでタッチした際の反応速度も速い

 ゲーミングスマホのディスプレイは、滑らかな映像表示と、タッチした際の反応の良さが特徴です

 滑らかな映像を表示するためには、画面表示を更新する頻度である「リフレッシュレート」が高いことが重要になります。

advertisement

 もちろん、最近のスマートフォンは、ミッドレンジモデルでもリフレッシュレートが90~120Hz程度あったりするので、致命的な差がないこともあります。しかし、2025年3月に発売された「ROG Phone 9 Pro」は、最大185Hzに対応しているなど、ゲーミングモニターの基準として語られることの多い「144Hz」を上回る製品も存在します。

 一般ユーザーが120Hzと185Hzの差をどこまで体感できるかは分かりませんが、“違いの分かる熟練ゲーマー”ならば、こうした仕様にこだわるメリットはありそうです。


「POCO X7 Pro」は、設定によってインスタントタッチサンプリングレートが最大2560Hzに(Style Cover with Stand for Xperia 1 VII)も(出典:Xiaomi

 また画面に指が触れているかどうかをチェックする頻度である「タッチサンプリングレート」の違いも重要です。ゲーミングで使うには、タッチサンプリングレートが240Hz以上は欲しいところです。

 例えば、2025年2月にシャオミのサブブランドから発売された「POCO X7 Pro」は、タッチサンプリングレートが最大480Hzで、ゲームターボモードを有効にすると“インスタントタッチサンプリングレート(瞬間的な数値)”を2560Hzまで上げることができます。

ゲーム専用機能:専用ボタンやゲームに必要なモード・機能が備わっている

 ゲーミングスマホには、ゲームプレイをサポートするソフトウェア機能や操作補助の仕組みが豊富に搭載されています

advertisement

 代表的なものとしては、FPSゲームなどで射撃・ジャンプなどの操作を割り当てられたりするトリガーボタンが備わっているもの、通知の遮断やバックグラウンドタスクを抑えてパフォーマンスを最適化するゲームモードがあるもの、冷却ファンや物理的なコントローラーとの連携機能を備えているものなどがあります。

 また画面録画による動画収録などに対応しており、ゲームの実況配信に使いやすい機種も存在します。


「REDMAGIC 10 PRO」は、520Hzで応答するショルダートリガーが備わっている(出典:REDMAGIC

 家庭用ゲーム機や、ゲーミングPCなど、ゲームを遊ぶための選択肢はたくさんありますが、スマートフォンの性能が大きく向上し、アプリストアやクラウドゲーミングを介してAAAタイトルが遊べる環境も増えてきた昨今だからこそ、改めて「ゲーミングスマホ」を検討してみてはいかがでしょうか。

今売れている「SIMフリースマートフォン」最新ランキング

advertisement

30日間の無料体験 Amazon送料無料! Prime Video見放題!

Apple Gift Cardで、楽天ポイントがたまる・使える!

Google Play ギフトコードで、楽天ポイントがたまる・使える!

おすすめレビュー記事をチェック!

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.