コラム

8万円台で買えるハイエンドスマホ 「arrows Alpha」を5つのポイントでチェック(1/2 ページ)

FCNTが久々に投入したarrowsシリーズのハイエンドモデル「arrows Alpha」を5つのポイントで紹介します。

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 FCNTが発売したarrowsシリーズの新モデル「arrows Alpha(アローズアルファ)」は、今季チェックしておきたいスマートフォンの1つ。arrowsらしい堅牢性を保ちながら、高性能なプロセッサを備え、AI機能にも対応しているなど、魅力ある1台に仕上がっています。

 本稿では、同機の概要について、5つのポイントを追ってチェックしていきましょう。


出典:FCNT

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井上晃

スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway

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ドコモ版とオープンマーケット版を展開


「arrows Alpha」(出典:FCNT

 arrowsといえば、富士通グループの携帯電話事業を源流とするFCNTが展開してきたスマートフォンのブランド。しかし、そんなFCNTも2023年5月に経営破たん。スマートフォンに関する部門がレノボグループに買収されたのが同年10月のことでした。

 こうしてレノボグループとなった新生FCNTが、久しぶりに投入してきたハイエンドモデルが「arrows Alpha」(F-51F)です。2025年6月の発表時点で話題に上がり、8月に発売を迎えました。

 販路としては、キャリアモデルとしてNTTドコモ版の「arrows Alpha F-51F(アローズ アルファ エフゴーイチエフ)」が展開されているほか、オープンマーケット向けのSIMフリーモデル「arrows Alpha(アローズ アルファ)」も同時に登場しています。端末発表時点で、IIJmio、H.I.S.Mobile、NifMo、イオンモバイルなどのMVNOでの取り扱いも明かされていました。

 家電量販店のネットストアでの販売価格は約8万3000円(税込)からとなっています。ハイエンドモデルながら8万円台を実現している点でも話題になっています。

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ハイエンドらしい基本仕様


背面はデュアルカメラのほか、自律神経の測定用のバイタルセンサーを備えていることもユニーク(出典:FCNT

 arrows Alphaのディスプレイは、約6.4インチの有機ELで、本体サイズは約72(幅)×156(高さ)×8.8(厚さ)mm。重量は約188gです。今どきのスマートフォンとしては標準的なサイズ感といえるでしょう。ちなみにディスプレイのリフレッシュレートは144Hzに対応しています。

 搭載するSoC(システムオンチップ)は、MediaTek製のミドルハイ向けチップセット「Dimensity 8350 Extreme」。メモリは12GB、ストレージは512GBを搭載しており、外部ストレージとして最大2TBのmicroSDカードに対応しています。メモリはストレージの空き容量を活用した仮想メモリで+12GB分を拡張できることもポイントです。

 背面カメラは、メイン(約5030万画素、F値1.88)+超広角(約4990万画素、F値2.05)の2眼です。特に、メインカメラには1/1.56インチの大きめなソニー製イメージセンサーが採用されており、光学式手ブレ補正もサポート。望遠カメラはないものの、AI補正を絡めたデジタルズームで最大10倍までの撮影に対応可能です。ちなみに、インカメラも約4990万画素と高解像度です。どれも特殊な仕様ではありませんが、普段使いでの堅実な活用が期待できる構成だと思います。

 なお、端末には最大3つまで機能を割り当てられる「アクションキー」が配置されていることも見逃せません。同キーの操作で、例えば後述するAI機能を素早く起動できます。

AI機能をサポート


FAQの該当ページでの説明(出典:Amazon

 今どきのスマホのトレンドであるAI機能をサポートすることもポイント。Googleの生成AIアシスタントである「Google Gemini」が使えるのはもちろん、さらにarrows独自のAI機能群である「arrows AI」をサポートします。

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 まず、AIを活用したカメラ関連機能としては、人や物を抽出して、背景を自然にぼかす「AI背景ぼかし」や、複数人での撮影で目を閉じてしまった人がいても、全員が目を開いた状態に合成してくれる「グループショット」などが使えます。

 また、アプリ名や設定がわからないときに、それを見つけるのを手伝ってくれます。端末の紹介文を確認してみると、ディスプレイの明るさを変更したり、ライトのオン・オフを切り替えるといった操作を探すときに、活用できるとのこと。また、NTTドコモ版の解説を見てみると、「海外でこのまま使うにはどうすればいい?」と質問すれば、現地の通信に必要なデータローミングの設定を教えてくれるとのことです。

 今後のアップデートでの機能拡張も予定されており、2025年秋冬に通知の要約機能が追加されるとのこと。また、将来的に、文字や写真からオリジナルの画像や壁紙を生成する機能も追加されるとされており、もし購入した場合にも、アップデート情報は注視しておきたいところです。

arrowsシリーズらしい堅牢性


再生プラスチックや再生アルミニウムなど、環境を配慮した素材も使われている(出典:FCNT

 arrowsシリーズといえば、その堅牢性の高さがおなじみです。arrows Alphaも例に漏れず、IP6Xの防じん性能と、IP6X6/8/9の防水性能を完備。さらに、米国国防総省の調達基準MIL規格23項目(耐衝撃や、高温動作、低温動作など)に準拠しつつ、1.5mの高さから26方向でコンクリートへ落下させても画面が割れづらいという独自試験もクリアしています。

 また、家庭用ハンドソープや液体タイプの台所用洗剤などを使用しての「まる洗い」や、アルコール除菌などにも対応しており、清潔に保ちやすいことも安心できるポイントでしょう。

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 搭載するOSはAndroid 15。オープンマーケット向けのSIMフリーモデルの表記を確認してみると、発売時からOSバージョンアップが3回、ソフトウェアアップデートが5年間保証されていますので、少なくとも4~5年の運用を見込んでおいて問題ありません。

周辺機器もしっかり展開


対応アクセサリーがまとめて紹介されているWebサイト(出典:FCNT

 最後に、arrows Alphaで使えるアクセサリーが、専用の公式サイトでまとめて紹介されていることも覚えておきましょう。

 同サイトで紹介されている周辺機器は、arrows Alphaの本体設計や開発に携わるFCNT社員が検証し、アクセサリを装着したときの操作にも支障が出ないことを確認したうえで「FCNT certified」として紹介されています。

 具体的には、保護ケースとフィルムが豊富に用意されています。端末の購入を検討する場合には、こちらのサイトも併せてチェックしておくことをお忘れなく。

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