最新「M5」チップを搭載した「14インチMacBook Pro」を3つのポイントでチェック(1/2 ページ)
M5チップ搭載の「14インチMacBook Pro(M5)」は、従来世代のM4搭載モデルと比べて何が変わったのか、チェックしていきます。
Appleが10月に発売したM5チップ搭載の「14インチMacBook Pro(M5)」は、従来世代のM4搭載モデルと比べて何が変わったのでしょうか。本稿では、新モデルのラインアップにおける位置付けをおさらいしつつ、アップデートされたポイントなどについてチェックしていきましょう。
井上晃
スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway
M5チップ搭載MacBook Pro|ラインアップを確認
まず、現行のMacBookシリーズのラインアップをおさらいしましょう。
下位モデルとして、M4チップを搭載した「MacBook Air」があり、13インチと15インチモデルの2サイズが展開されています。一方、上位モデルとして「MacBook Pro」シリーズがあり、M4世代では「M4 Pro」「M4 Max」搭載モデルが、そして新モデルとして「M5」搭載モデルが選べます。こちらのサイズは14インチまたは16インチです。
こうしたサイズとチップセットの組み合わせを整理すると、今回の新モデルのラインアップにおける位置付けがわかりやすいはずです。
MacBook Air
- 13インチMacBook Air(M4)
- 15インチMacBook Air(M4)
MacBook Pro
- 14インチMacBook Pro(M5)
- 14インチMacBook Pro(M4 Pro)
- 14インチMacBook Pro(M4 Max)
- 16インチMacBook Pro(M4 Pro)
- 16インチMacBook Pro(M4 Max)
M5チップ搭載MacBook Pro|M5チップを新搭載
新しくラインアップに追加された14インチMacBook Proは、最新ナンバリングのM5チップを搭載したことがトピックです。
14インチMacBook Proが搭載したM5チップの構成は、メモリ・ストレージの構成によらず、10コアCPUと10コアCPU、16コアNueral Engineで共通しています。クリエイティブなツールを使う際のパフォーマンスはM4と比べて最大1.6倍、ゲームプレイのグラフィックパフォーマンスもM4と比べて最大1.6倍のフレームレートに対応します。
そのうえで特筆すべきポイントは、GPUのコアごとに「Neural Accelerator(ニューラルアクセラレーター)」と呼ばれるAI処理を効率化するアーキテクチャが採用されていること。AI処理を行う際にGPUがより効率的に稼働するように調整されており、具体的に、AI処理のパフォーマンスは、M4チップの最大3.5倍、M1チップの最大6倍向上しているとのことです。
また、メモリの帯域幅が従来世代の120GB/sから150GB/sへ増えていたり、SSDの読み書き速度が最大2倍に向上しているなど、パフォーマンスを向上させる変化が多くあることも見逃せません。
その他の仕様に関しては、基本的に従来の14インチMacBook Pro(M4)から踏襲。チップセットを更新したマイナーチェンジモデルという認識で問題ないでしょう。
M5チップ搭載MacBook Pro|価格は据え置き
14インチMacBook Proで選択できるストレージ容量は、従来のM4モデルでは512GB/1TB/2TBの3サイズでしたが、今回のM5モデルではさらに4TBを加えた4サイズでの展開に拡大しました。メモリは最大32GBで共通です。
そのうえで最小構成の価格は、従来と変わらない24万8800円(税込、以下同)から。カラーバリエーションも「スペースブラック」と「シルバー」の2色で共通しています。ちなみに、同梱される「Apple USB-C - MagSafe 3ケーブル(2m)」は、選択した本体カラーでそろいます。
電源アダプタは標準で「Apple 70W USB-C電源アダプタ」が同梱。注文の際にオプションで「Apple 96W USB-C電源アダプタ」へ変更することも可能です。
下位のMacBook Air(M4)(16万4800円~)と比べるとひと回り以上高額ですが、両者にはディスプレイ、スピーカー、マイク、ポート類の仕様に差があります。想定用途に応じて、この辺りの仕様について、比較検討するのが良いでしょう。
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