6万円台で買える注目のミッドレンジスマホ「AQUOS sense10」を3つのポイントでチェック(1/2 ページ)
シャープのミッドレンジスマホ「AQUOS sense10」を3つのポイントでチェックしていきます。
ミッドレンジスマートフォンの堅実な選択肢と聞いて、シャープの「AQUOS sense」シリーズが思い浮かぶ人も少なくないことでしょう。2025年11月には、同シリーズから最新モデルの「AQUOS sense10」が発売されたこともあり、機種変更の有力候補として注目です。
同機は、シャープ公式ストアで6万2700円(税込、以下同)からという手頃さを維持しつつ、AI機能への対応を見据えた性能面の向上が見逃せないポイント。本稿では、そんなAQUOS sense10の概要について、3つのポイントを追ってチェックしていきましょう。
井上晃
スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway
「AQUOS sense10」とは
シャープの「AQUOS sense」シリーズといえば、ミッドレンジのスマートフォンとして、毎年高い評価を得ている定番の選択肢のひとつ。2017年秋に発売された初代モデルから、以下のようにナンバリングを重ねて、ついに「sense10」が発売されました。
なお、NTTドコモ、au、ソフトバンク、サブブランド(ワイモバイル、UQ mobile)等の販売キャリアによって、機種名・型番名、派生モデルなどは異なります。
歴代AQUOS senseシリーズの発売年
- 2017年:AQUOS sense(sense plusなど派生あり)
- 2018年:AQUOS sense2
- 2019年:AQUOS sense3(sense3 plus/sense3 basic/sense3 liteなど派生あり)
- 2020年:AQUOS sense4(sense4 plus/sense4 basic/sense4 liteなど派生あり)
- 2021年:AQUOS sense5G、AQUOS sense6
- 2022年:AQUOS sense6s、AQUOS sense7(sense7 plusなど派生あり)
- 2023年:AQUOS sense8
- 2024年:AQUOS sense9
- 2025年:AQUOS sense10(←NEW!!)
AQUOS senseシリーズは発表当初こそエントリーからローミッドの端末という印象でしたが(初代AQUOS senseの発売時価格は3万円台)、ユーザーの定着とともに、じわじわと王道のミッドレンジモデルへと性能を伸ばしてきました(AQUOS sense9の発売時価格は6万円台)。また、sense8以降のここ数年の世代についてはplusやliteなどの派生モデルは無くなり、メインのモデルのみで展開されています。
ちなみに、ナンバリングは今年で「10」ですが、国内の5G通信が提供された2020年の翌年──ミッドレンジに5G対応が普及した2021年に「5」と「6」のナンバリングが重なっているので、10周年モデルというわけではなく、初代から数えて9年目のモデルとなります。
「AQUOS sense9」と「AQUOS sense10」の違い
では、AQUOS sense10では、どんなポイントが進化したのでしょうか。AQUOS sense9とAQUOS sense10の主なスペックを比較すると以下の通りです。
「AQUOS sense10」は約6.1インチのスマートフォンで、大部分の基本仕様は前世代モデルを踏襲しています。例えば、ミッドレンジモデルでありながらもディスプレイにAQUOSシリーズの上位モデルでお馴染みの「Pro IGZO OLED」ディスプレイを搭載。リフレッシュレート(=画面表示の更新頻度)は1~120Hzの可変制御に対応し(※厳密には残像を抑えるための黒画面を挟んで240Hz)、最大輝度も2000ニトを誇ります。
カメラに関しても、従来世代と同じく、以下のような標準+超広角の2眼構成を採用しています。
AQUOS sense10の背面カメラ
- 標準:約5030万画素/F値1.9レンズ/光学式手ブレ補正
- 超広角:約5030万画素/F値2.2レンズ/画角122度
特に、標準カメラは、ハイエンドモデルが備えるような1/1.55インチサイズの、スマートフォンとしては比較的大きめなイメージセンサーを搭載。これも前世代モデルと共通しています。
また、senseシリーズおなじみの魅力として、IPX5・IPX8/IP6Xの防水・防じん性能を備えるほか、米国国防総省が定める物資調達基準のいわゆる“MILスペック”に準拠した防水や耐衝撃などに対応する堅牢性を備えること、ハンドソープで洗浄できることなども魅力です。
一方、AQUOS sense10で進化したポイントとしては、頭脳となるSoC(システム・オン・チップ)に、より新しい世代の「Snapdragon 7s Gen 3 Mobile Platform」を搭載したことが重要です。前世代と比べると、CPU性能が約20%、GPU性能が約40%、AI性能が約30%向上しました。
これにより、撮影機能に関して、シリーズ初となる“料理やテキストの撮影時に写り込んだ影をAIが自動で消去する機能”や、ガラスや水槽などの反射も軽減する「ショーケースモード」などに新対応しました。また、AI処理を活用することで、ズームや暗所撮影の質感も向上させる仕組みも採用されています。
さらに、AIに関連したところでは、通話時に登録したユーザーの声以外の雑音をAIが識別してカットする「Vocalist(ボーカリスト)」機能の搭載もトピック。これにより環境音が煩わしい場所でも通話が行いやすくなっていることも抑えておきましょう。
ちなみに、AQUOS sense10では、同シリーズで初めてステレオスピーカーの上下にスピーカーBOXを搭載しました。従来世代と比べ、音圧が約25%、低音時の音圧が約85%アップし、サウンドに関する体験が向上しているとされます。動画コンテンツなどを視聴する際に、内蔵スピーカーでより臨場感を伴う音を楽しめるようになっているので、こちらもお見逃しなく。
「AQUOS sense10」の価格
AQUOS sense10のシャープ公式ストアにおける価格は、128GBモデルで6万2700円、256GBモデルで6万9300円です。
2025年のスマートフォン市場では、8~12万円のミッドハイ~ハイエンドモデルが増えているので、性能と価格のバランスの優れたミッドレンジモデルと言えるでしょう。
また、大手キャリアでは、NTTドコモやau、ソフトバンク、楽天モバイルでAQUOS sense10が取り扱われているほか、MVNO各社でも販売されています。
例えば、ソフトバンクでは128GBモデルが6万9840円です。返却を前提とした端末購入補助プログラムの「新トクするサポート+」を利用して、25カ月目に特典申し込みをした場合の負担額は4万6760円です。
AQUOS senseのカラーバリエーションは販路によって異なりますが、「デニムネイビー」「カーキグリーン」「ペールピンク」「ペールミント」「フルブラック」「ライトシルバー」の全6色が存在します。
ちなみに、AQUOS sense10には、デザインに凝った純正ケースが複数用意されています。本体カラーに合わせた6色のシリコンケースのほか、スニーカーブランド「SPINGLE」とコラボしたケースや、ジーンズブランド「児島ジーンズ(KOJIMA GENES)」、「BLUE SAKURA」とのコラボなども展開。購入検討時には、合わせてチェックしてみるとよいでしょう。
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