コラム

楽天プレミアムカードに入ると「トクする人」の特徴5選 FPが教える「元が取れる人」の共通点【2025年12月版】(1/2 ページ)

今回は、ファイナンシャルプランナーの筆者が、楽天プレミアムカードに入ると“トクする人”の条件を分かりやすく解説します。

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 20代の3人に1人が持っているといわれる「楽天カード」。楽天カードは、2025年9月末時点で発行枚数3301万枚に達し、クレジットカードでのショッピング取扱高は国内首位となっています(出典:楽天)。


楽天カード・楽天プレミアムカード(出典:楽天カードプレミアムプログラム

 そんな楽天カードには、ワンランク上のサービスや多彩な優待特典が付帯する「楽天プレミアムカード」があることをご存じでしょうか。年会費がかかる点からちゅうちょする人も少なくありませんが、利用状況によっては年会費以上のメリットを得られるケースもあります。

 そこで今回は、ファイナンシャルプランナーの筆者が、楽天プレミアムカードに入ると“トクする人”の条件を分かりやすく解説します。

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石倉博子

ファイナンシャルプランナー(1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP認定者)。

“お金について無知であることはリスクとなる”という私自身の経験と信念から、子育て期間中にFP資格を取得。実生活における“お金の教養”の重要性を感じ、生活者目線で、分かりやすく伝えることを目的として記事を執筆中。大学では美学美術史と油絵を学び、文学と造形の学士を取得。しかし今は芸術とは程遠いお金の計算に情熱を燃やす人間になっている。伏線がきれいに回収された小説を読むのが好き。

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楽天プレミアムカードの基本情報をおさらい

 楽天カードには、年会費無料の一般の「楽天カード」と、年会費2200円の「楽天ゴールドカード」、そして年会費1万1000円の「楽天プレミアムカード」があります。さらに条件を満たした人のみ申し込める「楽天ブラックカード」がありますが、ここでは割愛します。

 楽天プレミアムカードは、楽天カードや楽天ゴールドカード保有者よりも上級のサービスを受けたい人にとって魅力的なカードです。どんな違いがあるのか、楽天プレミアムカードの基本情報を見てみましょう。


楽天プレミアムカード(出典:楽天カード
  • 楽天プレミアムカードの基本情報
    • 年会費:1万1000円(税込)
    • 利用可能枠:最高300万円
    • ポイント:街での買い物100円につき1ポイント、楽天市場での買い物でさらにポイント+2倍
    • ブランド:VISA、Mastercard、JCB、American Express
    • 付帯機能:楽天ポイント、楽天Edy
    • 付帯カード:ETCカード、家族カード
    • 付帯保険:海外旅行傷害保険、国内旅行傷害保険、動産総合保険、カード盗難保険
    • 付帯サービス:楽天カードプレミアムプログラム(楽天モバイル特典、お誕生月特典、楽天グループサービスの優待特典)、国内/海外空港ラウンジ

 ポイント還元率は、どのカードでも一緒です。ただし楽天プレミアムカードは、毎週火曜日と木曜日に楽天市場で買い物をするとポイントが1倍プラスされる特典があります。これによって楽天市場での買い物で最大4倍のポイントが付きます。さらに誕生日月に楽天市場で買い物をするとポイントがプラスされる特典があるので、最大5倍にすることができます。

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 楽天ゴールドカードとの大きな違いは、空港ラウンジサービスの特典です。楽天ゴールドカードは、国内空港ラウンジサービスが年2回まで無料ですが、楽天プレミアムカードは回数制限なしで利用でき、さらに海外空港ラウンジサービスも年間5回まで無料となります。

 また、旅行保険などの各種保険が充実している点も楽天プレミアムカードの大きなメリットです。

楽天プレミアムカードにするとトクする人1:国内旅行によく行く人

 ここからは、楽天プレミアムカードにするとトクする人の条件を5つご紹介します。

 楽天プレミアムカードの会員になると、国内主要空港のラウンジを回数制限なしで、無料で利用できます。また、国内旅行傷害保険が自動で付帯しています。一般的に年会費無料のクレジットカードは、海外旅行傷害保険は付帯していても、国内旅行傷害保険は付帯していない場合が多いです。


国内旅行によく行く人も要検討(出典:photo-ac.com)

 また、利用条件を満たした場合に補償される利用付帯が多いのに対して、カードを保有しているだけで補償の対象となる自動付帯であることは大きなメリットです。

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 国内旅行によく行く人は、旅行中の事故によるケガの補償がある楽天プレミアムカードを持つと安心です。

楽天プレミアムカードにするとトクする人2:海外旅行によく行く人

 楽天プレミアムカードの分かりやすい一番の特典は、プライオリティ・パス(デジタル会員証)を無料で発行できることでしょう。

 プライオリティ・パスとは、世界各国の1400カ所以上の空港ラウンジが利用できる会員資格です(※2025年1月時点)。年間5回まで無料でラウンジを利用できます(6回目以降は1回あたり35米ドル)。国内空港ラウンジは無制限で利用できます。


プライオリティ・パス・ラウンジ(出典:Priority Pass

 世界40拠点以上ある楽天カードトラベルデスクも利用できます。現地デスクが緊急時の対応や現地情報の紹介、各種サービスの予約・手配など、旅をサポートしてくれます。

 海外旅行傷害保険も充実しています。傷害死亡・後遺障害は最高5000万円まで補償され、海外でのケガや病気に加え、携行品の破損・盗難といった旅行中の不慮の事故にも対応しています。自動付帯のため、出国前のカード決済など、利用条件を満たさなくても補償を受けられる点も安心材料といえます。

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楽天プレミアムカードにするとトクする人3:楽天証券で積立投資をしている人

 楽天証券で投資信託の積立を行っている人は、楽天プレミアムカードで決済するとポイント還元率が1%になります(通常の楽天カードの場合、ポイント還元率は0.5%)。


楽天証券の還元率アップ(出典:楽天カード

 例えば、新NISAのつみたて投資枠(年間120万円)をフルで利用している人は、月額10万円のうち5万円を楽天プレミアムカードで決済(ポイント1%進呈)し、残りの5万円を楽天キャッシュで決済(ポイント0.5%進呈)をする方法によって、全額キャッシュレスで積立ができ、フルでポイント(合計750ポイント)を受け取ることができます。

 積立投資によるポイント還元は、長期にわたって自動的にポイントがたまっていく仕組みなので、手間なく効果的にポイントをためたい人におすすめです。

楽天プレミアムカードにするとトクする人4:楽天モバイルを契約している人

 楽天モバイルを契約している人は、5GBのギガ割引クーポンが毎月進呈されます。実際に使ったデータ量からクーポン分の5GBが引かれ、当月の利用量として計算されます。例えば、25GBを使用した場合、クーポンが適用されて20GBの請求となり、最大1100円おトクになります。


楽天モバイルの特典(出典:楽天カード

 過去には、楽天モバイルを新規契約すると、2万ポイントがもらえるキャンペーンが実施されていたことも。類似キャンペーンは繰り返し実施されるようなので、定期的に公式サイトをチェックしておくといいでしょう。

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楽天プレミアムカードにするとトクする人5:ショッピング保険を付けたい人

 ショッピング保険とは、クレジットカードで購入した商品が、一定期間内に偶然の事故で壊れたり盗まれたりした場合に補償される保険のことです。「動産総合保険」とも呼ばれます。

 年会費無料の楽天カードや楽天ゴールドカードにはこのショッピング保険は付帯していません。


動産総合保険も付帯(出典:photo-ac.com)

 楽天プレミアムカードには、1個1組1万円以上の商品を購入した場合、購入日から90日以内の偶然な事故(破損、盗難、火災など)によって生じた損害を補償する動産総合保険が付帯しています。年間の補償限度額は300万円、1回の事故につき3000円の自己負担額があります。

まとめ

 楽天プレミアムカードには、さまざまな優待特典があり、ポイントもためやすくなっていますが、年会費1万1000円がネックとなって、手を出せない人も多いと思います。しかし、ここで紹介した条件にいくつか当てはまる人であれば、年会費の元が取れる可能性は高くなります

 楽天証券の投信積立の決済に楽天プレミアムカードを使えば、月5万円の積立で6000円分のポイントがつきます。楽天市場でのポイント還元を最大化すれば、年間30万円程度の買い物で年会費の元が取れる可能性は高いでしょう。海外旅行へ行く機会が多い人は、プライオリティ・パスのみで数千円から数万円の価値があるとされるので、年会費分を補いやすいと言えます。

 年会費以上のメリットを感じられそうであれば、アップグレードを選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

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